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《チヌ釣りQ&A・フカセ釣り》波止際狙いのコツは?

チヌフカセ 波止際2

地形的な変化の多い波止際はチヌ狙いの好ポイントです。朝一番には必ず狙いましょう。

Q:波止際狙いのコツは?

スリット、ケーソンの継ぎ目、底の基礎石など、竿下の波止際は地形的な変化が多い好ポイントですが、餌取りなどの小魚も寄りやすいことから撒き餌を使用するフカセ釣りでは敬遠しがちです。そのようなポイントを狙うときのコツや注意点があれば詳しく教えて下さい。

A:刺し餌が底をキープすることを意識

波止の際はいわずと知れた1級ポイントです。特に冬場は低水温に弱い餌取りの姿が消え、体力のあるチヌの独壇場になることが多いので見逃せません。チヌが身を寄せやすい縦のストラクチャーですし、ケーソンの底はたいてい基礎石が積まれていて変化に富んでいます。

私のホームである大阪湾ではスリットケーソンが多く見られます。波止際から底まで潮が回ることもあり、冬場は基礎石のカケアガリと同等のチヌの寄り場となります。冬場は際底がヒットゾーンになりますが、夏場から晩秋にかけては2ヒロ前後の宙層で入れ掛かりとなることもあります。ただ、そんな1級ポイントでも狙い方を間違えると思うような釣果は得られません。

際狙いのセオリーとして、まず朝一番に必ず2〜3投は探って下さい。低水温に強いフグ類が撒き餌に集まると思いますが、足もとにチヌがいればそれらよりも先に反応するはずです。このとき、表〜宙層はスルーして底層狙いに徹し、5B以上の重めの仕掛けで効率よく探ることが大事です。

チヌフカセ 波止際4

このように刺し餌を大きくしてアピール度の向上をはかりましょう。

そして、刺し餌は沖アミとコーンの複合、沖アミの2匹刺しなど大きめとして目立たせます。これにはオモリがなじんでからのハリス分の沈下速度を遅くし、チヌにじっくりとアピールするという狙いもあります。

波止では足もとから沖に出ていく潮はほとんど見られません。左右に動くか、沖から当ててくることがほとんどです。私は潮が当ててくるときが際釣りのチャンスと考えています。波止に当たった潮は必ず左右どちらかに流れますから、そのように流れが変化するところにポイントを作ります。この場合、ウキが潮に流されて仕掛けが斜めになっても刺し餌が底をキープするように、ウキ下を水深よりも50〜100㌢ほど長く取るのがコツです。

余談ですが、潮が当ててくるときは基礎石のカケアガリも狙いやすくなります。仕掛けをカケアガリの先へ遠投してなじませてやれば、潮がカケアガリまで運んでくれるからです。真冬になると波止際よりもカケアガリの底付近にチヌがかたまって越冬する傾向にあります。うまく当たれば大釣りとなることもあります。

チヌフカセ 波止際3

当て潮は際狙いの好条件になります。撒き餌が溜まりやすい流れの変化を狙うことでヒット率向上が見込めます。

チヌフカセ 波止際1

最後に、際狙いでのやり取りのコツを紹介しましょう。スリットケーソンや足もとがオーバーハングしている場所では、掛けたチヌに突っ込まれてラインブレイクということが多くなりがちです。そのような場所では合わせを入れたら即座に釣り座から5〜6㍍横へ移動し(転落しないように要注意)、上方向だけでなく横方向へも魚を引っ張ってやります。そうすればスリットに突っ込みにくく、浮かせやすくなるでしょう。

また、スリットに入られたときはむやみに引きずり出そうとせず、竿でタメて待ちましょう。冬場のチヌは持久力が低下しており、待つことで反転して出てくることがよくあります。

冬場は大型がよく釣れる時期ですから、波止際を攻略してぜひ自己記録を更新して下さい。

(解説:前西喜弘)

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