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【アオリイカ】アジが回ればヒット率急上昇!! サーフのヤエン釣り考察

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外洋に面した潮通しのよいゴロタのサーフではヤエンを用いたアオリイカ釣りが可能です。カゴ釣りでアジが釣れている状況ならチャンスは十分にあるので、ヤエンを持参してチャレンジしてみて下さい!!

(文:仲 進)

アジがいれば連発もあるサーフヤエン

七里御浜のエギングで私が初めてアオリイカを釣り上げたのは40数年も前のことですが、ヤエン釣りのパターンが見えてきたのは最近です。最初は4~6月に浜の沈み磯や藻場回りを狙っていましたが、死んだアジを餌にしていたためウツボの猛攻に遭ってイカは不発に終わりました。今思えばタックルもまだ発展途上でした。

転機は数年前の12月初旬に訪れました。場所はカゴ釣りのポイントとして『関西のつり』誌にて何度か紹介した道の駅・ピネ周辺です。そこで夕方にアジを狙っていたとき、釣った魚を取り込んでいる最中にアオリイカ独特の引きが伝わったのです。直後に手応えが軽くなりましたが、回収したアジにはイカの噛み跡がついていました。

それを見た私は20㌢ほどのアジの尾に道糸を結んですぐに投入。アジが海中で落ち着くと、すぐにピリピリ、コンというイカ独特のアタリが伝わって800㌘級をキャッチしました。その後は餌にするアジがなくなればカゴ釣りで確保してはアオリイカを狙う、という流れで同クラスのイカを12ハイも釣りました。

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そんなことがあってから「浜でアジがよく釣れる日はアオリイカもよく釣れる」と確信し、アジ釣りに行くときはヤエンと餌木も必ず持って行くようになりました。

サーフのヤエン釣り基本ノウハウ

七里御浜のヤエン釣りが成立する条件は、餌にちょうどいいサイズのアジが釣れていることです(大き過ぎるアジは餌に不向きです)。以前、餌店で売られている生きアジで狙ったこともありますが、いい結果は出ませんでした。

さて、アジ釣りの最中にアオリイカの有無をチェックする方法は以下の3つです。

①アジが釣れたり釣れなかったりする。

②アジのいるタナが深い。

③アジのアタリが明確にでず、掛かりが浅い。

この3つの条件が揃うときはアジを狙うフィッシュイーター(アオリイカ・スズキ・タチウオ)が近くにいると考えられます。ヤエン釣りの準備をしましょう。

釣り座の選び方

ヤエン投入時は浜の高低差を利用します。カゴ釣りの好ポイントとされる「浜のある場所=波打ち際が盛り上がって防波堤のようになっている場所」に釣り座を構えましょう。海水浴場のようにペタンとした場所はヤエン釣りに向きません。

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アジの投入

餌のアジをハリにセットしたらアンダースローでソフトに沖へ投げます。波頭さえ越えればアジは沖へスムースに出ていきます。アジの動きが落ち着いたらリールのドラグを緩く設定して竿受けに竿を置きます。

ヒットからヤエン投入

ドラグが滑って糸が大きく出るのを目安にイカのアタリをとらえたら、すぐには合わせずに走りが止まるまで待ちます。走りが止まったら、ヤエンを道糸にセットしやすいように竿が波打ち際と平行になるように竿受けを90度回転させます。

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竿を波打ち際に対して90度にすることでヤエンを投入しやすくなります。

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たいていの場合、アジを抱いたイカは波打ち際のすぐ先にある落ち込みに潜ります。そこに入ると道糸の角度が鋭角になるので、その時点でヤエンをソフトに投入しましょう。

道糸(PE)に絡まないように注意しながら送り込んだヤエンが波頭を越えて海中に入ったら、竿をゆっくりと立ててドラグを締めます。それから糸を張ったまま高場まで後ずさりをしてヤエンをイカへと送り込みます。そして、ヤエンがイカに届いたタイミングを見計らい、波止や磯での釣りと同じように竿をあおって合わせます(合わせの強さや有無に関してはヤエンの特性に応じて調整して下さい)。

取り込み

イカが手前まできたら寄せ波に合わせて浜にズリ上げます。このとき糸の張りさえ緩めなければバレる心配はありません。ただし、浜に上がったイカが砂利にへばりつき、寄せ波と引き波で掛かったヤエンがはずれることが考えられます。波の動向に注意し、滑らないようにタオルを用いて手でつかむか、予備のヤエンを掛けて素早く取り込みましょう。もちろん、スミをかけられないようにイカの口の向きに注意をして下さい。

タックル以外の必要品

ヤエン釣りは夜が中心です。ヤエン投入時や取り込み時に重宝する明るいライトは必携です。また、足もとが濡れることもあるので長靴を履きましょう。

ちなみに、アジを生かしておくバッカンを忘れたときは70㍑のゴミ袋(厚手のもの)で代用できます。砂利を掘った穴に袋を入れて海水を注ぎ、そこへアジを入れるのです。それにエアポンプをセットすればバッチリです。もちろん、使用後のビニール袋はゴミとしてきちんと持ち帰って下さい。

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