【エキスパート対談 新名啓一郎×高井主馬】釣りを末長く楽しんでいくために…《後編》

新名啓一郎×高井主馬 対談12

前編に続き、独自のスタイルで釣りを楽しむ新名、高井の両氏にこれからの展望や現状の問題点について大いに語っていただきました。釣りを末長く楽しむためのヒントが随所に登場しつつ、昭和世代のアングラーならではの楽しみ方も。独自性溢れるお2人のトークをどうぞお楽しみ下さい

インタビュアー:大塚孝昭

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SUPフィッシングについて

新名啓一郎×高井主馬 対談13

大塚 SUPフィッシングについても、SUPシュートジギングの動画をyoutubeで拝見しました(新名氏のSUPフィッシングの動画はコチラ)。かなり進化していると感じましたし、今後の展開がますます楽しみですね。

新名 今はSUPフィッシングをする人が少ないですが、いろんなところから講習の依頼をいただいているので、それを少しずつ受けていきたいと思っています。そこで教えた人たちがさらに広げていってくれればという感じですね。

高井 関西では串本とかもフィールドとしてよさそうですよね。

新名 そうですね。フィッシンショーOSAKAでもボードを置いているブースとかもあったので、少しずつ広がりを見せている感じですね。流行がくるかもしれないですね。

大塚 漁船との兼ね合いなど、場所の問題は大きいと思いますが、新名さんは渡船を利用して沖でSUPフィッシングをされていましたよね。

新名 いろいろと試しています。渡船を利用したときは船頭さんが「あいつらお願いね!!」みたいな感じで他の船にも連絡を取ってくれました。

高井 瀬渡しではなく、海上におろしてくれるという新しいスタイルですね(笑)。

大塚 熟練者じゃないと難しいでしょうが、ピックアップ場所などはどうされたんですか?

新名 そこの湾になったところで待っときますって感じで。 

大塚 最近は魚探もうまく使ってよく釣られていますよね。大物は釣れましたか?

新名 草垣群島では「ドーン」って得体の知れない何かにやられましたね。

高井 そういうのがおもしろいですね。淡水の場合はマックスサイズがある程度読めますから。そういうレベルでの驚きはほとんどないですね。

新名 あれは強烈な体験でしたね。おそらくSUPよりデカいサメはウジャウジャいると思うし、そんな海域でやるからドキドキですよ。

高井 それは怖い。

新名 30㌔ぐらいのキハダがSUPの近くで飛んだりしたときも恐怖心を抱きますよ。あれをヒットさせたらあっという間に遠方まで引っ張られるんだろうなって感じです。キハダとはSUPフィッシングで2度ほど会っているんですが、最初は屋久島で友だちが投げていたルアーにドーンと出て、僕が興奮して「出た、出た!! ルアーを追ってる!!」って叫んだんですが、友だちはボード上にガクンと腰を落として「オレには無理だ…」って(笑)。

大塚 それはそうですよね。いざ大物を目の前にすると掛かった後のこととか考えて恐怖心が襲ってくると思います。

新名 今考えると「掛かったら全力でサポートに回るから!!」ってすごい無責任なことをいってました。実際、魚が掛かった後に僕らがいくら全力で追いかけても間に合わないでしょうけどね(笑)。

新名啓一郎×高井主馬 対談14

大塚 以前にSUPでの大物釣りについてお話を伺ったときはボード上のポジションで掛かった魚に対して抵抗をかけるとおっしゃってましたよね。

新名 そうですね。ボードのノーズの方を沈め気味にしてクランクベイトのようになるイメージです(笑)。サメとかを相手に試して有効性を感じています。ただ、その友人にはそのへんのことをまったく教えていなかったので怖かったでしょうね。「GT釣りに行こうぜ」っていきなり誘っての実戦SUPフィッシングでしたから(笑)。 

高井 今後はそういった大物も狙っていくんですか?

新名 はい、最初は潮目のポイントを釣るところから始まったんですが、沖へ行くようになったらシイラとかがヒットして、ますます楽しくなってきました。友だちが1㍍ぐらいのシイラを掛けたとき、僕は横で写真を撮っていたんですが魚に引っ張られて彼がどんどん離れて小さくなっていくんですよ(笑)。まあ、シイラの場合は近辺をグルグル回っているので安心ですけどね。

高井 でも、大物が相手になるとやり取りにテクニックが要求されますよね。

新名 そこは昔、戦隊モノの必殺技を考えていたころと似たような楽しさがありますね(笑)。あと、口裂け女と遭遇したらどう対処するかを考えていた幼少期の感覚です(笑)。

高井 僕はみんなで笛を買って「口裂け女が出てきたらこれを吹こう!!」って申し合わせていましたね。

新名 やっぱりみんな一緒なんだ(笑)。何かそんなのと一緒なんですよ。「次に魚がきたらこうやってみよう!!」みたいな(笑)。最初に大きいのが掛かったときはやはり何もできないまま終わるんですが、そこから次はどうやって対抗しようと考える。その繰り返しですね。

高井 まさに前人未到の分野ですね。新名さんが住んでいる鹿児島はすぐにそれを試せる環境にあるのがいいですよね。それにモノづくりのノウハウ、いろんなことから得た経験を生かして形にすれば強いですよ。

新名 毎日行けるから楽しいですよ。ただ、風や波には慎重になる必要があります。風裏になる場所を選んで風が吹く前に帰るという。そのあたりの歯止めがきかない人には、仲間うちでも「1人で外洋に出たらダメ」っていってますから。SUPフィッシングをやろうと思えばそういった環境も整える必要がありますね。

新名啓一郎×高井主馬 対談15


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