〈隠岐島周辺の根魚ジギング〉スロー系&スピネギの二刀流パターンを解説【ジギングライフvol.5】
スロー系ジギング&スピネギをうまく使い分ければ根魚の釣果はアップします。今回はその使い分けとそれぞれのメソッドについて隠岐島周辺での釣りを例にを紹介させていただきます
Text & Photo 前田慎吾
ナワバリ意識を利用するのが根魚狙いのセオリー
鳥取県境港から出船するブルシャークに乗船し、スロー系ジギング&スピネギで根魚を狙ってきました。
当日のポイントは隠岐島周辺で水深は60〜100㍍。60㍍前後はスピネギ、100㍍前後はスロー系ジギングというパターンで狙いました。
私が根魚を狙う場合、「捕食」よりもナワバリに侵入してくるモノを排除しようとする習性、つまり「ナワバリ意識」を利用したアプローチを実践しています(ガジラ・マハタなどは雄雌セットでいることが多いので1個所で2匹釣れることが多いです)。
狙うのはボトムから10〜15㍍がメイン。特に意識しているのがボトムを取り直しているときに得られた水深や底質の変化です。そうしたところは根魚のつき場となる可能性が高く、見逃さずに探れば高確率で反応が得られます。
メソッド別アプローチパターン
スロー系ジギングのアプローチ
スロー系ジギング(ベイトタックル)で狙う場合、ボトムをネチネチとスローに誘います。通常の青物狙いのジギングで行なう優しめのジャークやロングフォールなど混ぜたジャークで狙うイメージです(滞空時間が長いジグにてゆっくりと誘うことで根魚をイライラとさせ、攻撃させるイメージです)。
使用するジグは滞空時間が長いセミロングの200㌘前後が有効です。フォールスピードが速い重めのジグであればよく暴れるため、下げのハイピッチのようなアクションでかなりアピールができます。
スピネギでのアプローチ
スピネギの場合、ネチネチとスピーディーに誘うイメージです(ARESのYouTubeチャンネルで配信されている動画などを参考)。
使用するリールはスピニング4000〜6000のXGやHG。フォールを入れつつ8分の1、4分の1、2分の1という具合にジグの移動距離を極力抑えた細かいピッチでスピーディーにシャクります(スロー系では同じことをゆっくりと行ないます)。
使用するジグは動きの控えめな100㌘前後。中でも、素早く上下させられるタイプが有効です(最近ではARESから専用のジグが発売されています)。というのも、シャローエリアの魚は攻撃的かつ高活性であることが多く、リアクションで攻撃させる釣りが効果的だからです。いかに魚を威嚇するか? というイメージで誘っていきます(ちなみに、ショアのデーゲームでも同じイメージの釣りで実績を上げています)。
以上のようなパターンで釣行した当日は多彩な魚種でクーラーは満タン。大満足の1日となりました。
ブルシャークは青物や根魚の他、タラやイカなどターゲットが多彩です。詳しくは船長にお問い合わせください。
釣行メモ
ブルーシャーク(☎︎090-8990-4398)。
今回の使用タックル
ロッド
アレス・ブラックジャガー神夢威/5、ブラックジャガー神夢威/4
アレス・ブラックジャガーオリジンSUL
アレス・ブラックジャガーオリジンスピネギUL
リール
シマノ・オシアジガー2000NG
シマノ・ツインパワーSW4000XG
ライン
PE1.2〜2号
リーダー7〜10号
ジグ
LotsofArt・ドギー170、210㌘
LotsofArt・ロンバス100・120・150㌘
フック
【前田慎吾・プロフィール】
繊細なワンピッチジャークとハイスピードコンビネーションジャークを武器に青物を攻略するオフショアジギングのエキスパート。ホームの関西圏での釣りを中心に、九州や島根などへも積極的に遠征。2019年5月には長崎県対馬にてPE2号で28㌔のヒラマサをキャッチしている。 また、スロー系ジギングもこなす他、ショア青物やシーバス、エギング、メバリングなど、さまざまなルアーフィッシングを楽しみ、日々知見を広げている。
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