【エキスパート対談 新名啓一郎×高井主馬】釣りを末長く楽しんでいくために…《前編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【エキスパート対談  新名啓一郎×高井主馬】釣りを末長く楽しんでいくために…《前編》

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魚の扱い方・接し方

新名啓一郎×高井主馬 対談6
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高井 話はかわりますが、海も以前に比べてGTとかが釣れなくなったっていうじゃないですか。実際にはどうなんですか?

新名 そうですね、年回りもあるんでしょうけど、ヒラスズキはそれを顕著に感じますね。場所によってアベレージサイズがある程度決まってくるんですが、それがどんどん小さくなっているように感じます。

高井 ライギョもそうですが、大型が釣り上げられて抜かれると今まで産卵行為に及べなかった補欠の個体が産卵に加わるようになり、生まれてくる個体が弱体化するんですよね。それが繰り返されることで小型化が進むということも考えられますよね。詳しいことはわかりませんが、遺伝子が弱くなっているかもしれないですね。それがしばらく釣られずに放置されると、そこで生き死にを繰り返して再び強い個体が残るようになると思うんですけどね。
以前に見つけた池の話ですが、そこでは83㌢ぐらいのライギョがアベレージサイズだったんですよ。僕はいつも1匹釣ったら移動というペースを6~7年守っていたんですが、知り合いにその池の存在を教えた途端に1年でアベレージが67㌢まで小さくなりました。「これは明らかにおかしいぞ」って感じでしたね。大型だと手持ちで記念写真を撮ったりするだろうから死んじゃったのかもしれませんね。持ち方がわるいと落としちゃったりしてそれが致命傷になることもありますから。

新名 僕もたまに落としたりするので心が痛いですね。

高井 もちろん僕もそうなんだけど、やはりできる限り落とさないように注意したいですね。以前にライギョ釣り初体験の知り合いを連れて行ったとき、その人がキャッチして嬉しくてこっちに持ってくるんですが、途中で何度も落とすんですよ。僕はそれを見ながら「ライギョが死んじゃう」と気が気でなかったです。ビギナーの方にそれを直接いうと嫌味になるかもしれないので帰りにビニール袋をプレゼントしましたけどね(笑)。

新名 それはいった方がいいですよ。

高井 釣ったときの高揚感というのも非常に貴重なものですが、やはり魚を生かして戻す方法というのはしっかりと提案していきたいですね。ただ、自分も魚にハリを掛けておいて、そういうことをいうのは矛盾している部分もあるし難しいですよね。究極はバードウォッチならぬフィッシュウォッチですかね。

新名 それじゃあ我慢できないですよ。でも、今の海釣りの風潮というのは数や大型を釣った人が正義という感覚が抜け切らないような気がしますよね。

大塚 やはりインパクトだけでいうと、そういった写真が目を引くのは確かですね。

高井 大きいのを釣った人はいろんな疑惑を抱えたりもしますよね。

新名 それがフィクションだったとして、いろんなビジネスがありますけど炎上商法という可能性も捨て切れないような…。

大塚 一般的な風潮で考えてもそうですよね。

高井 それはあるかもしれない。浸透率が高いですもんね。

新名 いずれにしても注目されるという…。注目されれば追求されて、その人がどういう形でその魚を釣ったのかは別に何でも構わないんですけど魚がかわいそうですよね。

高井 本当にそうですね。

新名 せっかくいい魚を釣ってるんだからいいじゃんって。

高井 釣った魚に対してありがとうという気持ちが大切ですよね。

新名 本当にそう思います。その魚がいなけれな釣れなかったわけだし…。きっちりとリリースしたらまたいつか巡り会えるかもしれないし、そいつの遺伝子が残れば何年後かに子孫が釣れるかもしれない。 

高井 マスは口や模様が特徴的だったりするので同じ魚を釣るとライギョよりもわかりやすいんですよ。1カ月後ぐらいに500㍍ほど離れたポイントで「コイツ、先月釣ったヤツだよな」って。それを友だちに話すと「それはリリースが完璧だったんだよ」っていってくれました。でも、もちろん元気にリリースするのも大切なのですが、僕はこれだけしか魚がいないのならもっと自重した方がいいのかなって思いましたね。

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