【ショア青物ゲーム】ヒット率アップに繋がる基礎知識

確率アップのために押さえておきたい知識

誤解を恐れずにいえば青物狙いはヒラスズキなどよりも確率の高い釣りである。ただし、釣行前に情報を入手しておく必要がある。青物たちの行動パターンはほぼ決まっていることが多い。たとえばある磯で朝6時ジャストからブリが何匹か釣れれば、翌日も同じような時間帯に釣れることが多い。

この傾向は特にブリに顕著に見られ、釣れだす時間も分単位で同じということもあるほどである。これは何かの条件、たとえば潮位、潮流、波浪、ベイトの有無などがかわらない限り続くので、釣れだすと数日続くということがしばしば起こる。だから「釣れている情報」をなるべく早く得ることである。

ただ、環境条件は絶えず変化していて同じ状況は長く続かないので、条件がかわり始めてから情報を得ても釣れないということになる。また先に述べたように、青物は時間で動いているようなところがあるので、情報を得た場合には場所と時間をしっかりとインプットすることである。

青物は1日釣れ続くということがほとんどない。朝の30分とか夕方の1時間といった形で釣れ、ときには時合がわずか10分などということすらある。特にブリはこの傾向が強い。したがって実釣時は絶えず時間を意識したい。

タックルに関していうと、青物の場合にはラインブレイクでラインを切られることも少なくないが、ラインシステムを組み直していて時合を逃すことがある。絶対に釣りたいのであれば、リールの予備スプールを必ず持って行くとか、ラインシステムを迅速に組めるように日ごろから準備や訓練をしておくべきである。ルアー交換も時合の間はできるだけ減らした方がいいだろう。ショア青物ゲームにとって「ときは金なり」ならぬ「ときは魚なり」なのである。

ショア青物ゲーム 基礎知識7

条件がかわらない限りは同じパターンで釣れ続くことが多いのが青物ゲームの特徴。そうやって釣れる条件をデータとして残しておけば、今後の釣行に大いに役立つはずだ。

青物ゲームを楽しむ秘訣

ショアのヒラスズキゲームがフッキングさせるまでに7割の楽しみがある釣りだとすれば、青物ゲームはヒットさせてから7割の楽しみがあるゲームだと思っている。青物とのファイトはそれだけアドレナリン全開である。ただ魚種によっては全開どころか、アドレナリンが出尽くしてしまうほど釣れ続くことがある。ブリ(メジロ)とのゲームがその例だ。大きな群れが入ってきたりすると、1人で5匹とか10匹などというとんでもない釣果に恵まれることがある。

しかし、後で当人に聞くと、苦労して持ち帰ったのに食べきれなくて配るのが大変だったという話が多い。中には持ち帰れないので半分捨ててしまったとか磯で腐ってしまったなんて笑えない話もある。千匹単位の大群で移動するブリといえども有限の資源である。また、せっかく釣った魚の行く先で困ったり、ましてや腐らせたり捨てたりしたときの後味のわるさは魚を愛するアングラーなら容易に想像できよう。

食べることも釣りの楽しみの1つであり文化でもあるから、私はむしろ奨励したいが、「ムダに多く釣る」ことは避けたい。アドレナリン全開のときこそ、一度冷静になって釣った魚の処理のことを考えてほしい。欲望のままに釣るのは賢明なアングラーとはいえない。

今釣らないと明日からは釣れないかもしれないと思う方もいるかもしれないが、それは間違いだ。今日釣り過ぎれば明日からは確実にその「超過分」は釣れなくなる。それは今日の魚の減少がはっきりと物語っている。いつまでも釣果に恵まれる楽しい釣りをしたいなら、節度ある釣りを心がけるべきである。

残念ながら現代の海は昔のように永遠の資源を保証できるほど豊かではないのだ。世界の湿原や干潟を保護する国際条約であるラムサール条約が提唱する考え方は「ワイズユース(wise use)」である。直訳すれば「賢明な利用」。賢く使えば海はいつまでも私たちに楽しい想い出と釣果を与えてくれる。これは青物釣りに限らず現代を生きるアングラーに必須の意識であると考える。


【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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