【ショア青物ゲーム】ヒット率アップに繋がる基礎知識 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 4

【ショア青物ゲーム】ヒット率アップに繋がる基礎知識

ベイトを知る

ベイトとは餌、ベイトフィッシュは餌となる魚である。青物たちはさまざまな魚を餌としているが、春シーズンの青物のベイトフィッシュとしてあげられるのは大体以下のような種だろう。

①イワシ(マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシ、キビナゴ)

②トウゴロウイワシ(名前はイワシだがボラに近い仲間)

③トビウオ

④サバ(マサバ、ゴマサバ)

⑤アジ(マアジ、マルアジ、メアジなど

⑥サンマ

⑦その他、体が平たい魚(グレ、ネンブツダイ、スズメダイ、ハタンポなど)

春のベイトフィッシュで青物たちに最も捕食されている魚といえば、やはりイワシの仲間とトウゴロウイワシの仲間だろう。何といってもこれらは数が多い。そして、圧倒的多数で行動するので、特に大集団で捕食を行なうブリなどにとっては最高のベイトとなる。移動スピードが遅く、特にトウゴロウイワシの仲間などはほとんど移動せずに一定期間同じ場所にとどまるので、ベイトの群れを見つければそれを追ってくる青物を待ち構え型で釣ることができる。また、トウゴロウイワシは水面付近を泳ぐため、容易に確認できて見当をつけやすい。ルアーもトップ系の水面タイプで、水面を意識した釣りが効果的である。

カタクチイワシも主に水面付近を行動する魚で、しばしば青物に追われてボールを作る。水面を意識したトップ系のルアーが有効だ。特に磯回りに生息してさまざまな青物たちの胃袋を満たしているキビナゴは圧倒的に数が多い魚で、この時期は青物たちの主食といっていい。黒潮が影響するような外海に面したエリアに多く、あまり大きな移動をしないので存在が確認ができれば青物回遊の目印となる。

ただ、キビナゴは宙層から底層付近を回遊することが多いので、水面からその存在が見えにくい点がネックである。ルアーもトップ系よりも、むしろ宙層から底層を泳ぐミノーやジグといったタイプが有効である。イワシ類においてもトウゴロウイワシ、キビナゴともに小型種であるので、マッチ・ザ・ベイトということであれば10㌢前後までの小型ルアーが有効である。

サンマやトビウオといった大型ベイトはブリも好むが、特にヒラマサやカンパチといった魚たちが好むベイトである。中でもヒラマサは大型のベイトを好む傾向がある。これらのベイトが岸近くに見られるときは大型を狙える最高の条件となり、水面に追われてジャンプする姿が見えれば高確率で青物が回遊している。 ただ、ネックは彼らの移動の速さで、ショアゲームだとどちらも一瞬で目の前を通過してしまうことが少なくない。これらがベイトのときにはむやみにキャストするのではなく、神経を研ぎ澄ましてここぞというタイミングでルアーを送り届けたい。20㌢前後の大型ルアーが有効で(水面を意識したトップ系がメイン)、着水音やアクションの際にわざと音を発生させて誘いたい。

他にもアジの回遊は見た目ではなかなか確認しにくい。特に昼間は宙層以深を泳いでいるのでなおさらだ。サバも同様であるが、実は青物たちはアジよりもサバを好む傾向がある。これはアジが持つかたい鱗(稜鱗)やかたい骨が影響しているように感じるが、そういった意味でサバは飲み込みやすいのかすべての青物が好む。また、サバはアジに比べると水面からの確認もしやすいので、回遊があれば青物がヒットする確率がアップすると思ってよいだろう。ルアーはミノーや表層を狙えるタイプでOKだ。

ショア青物ゲーム 基礎知識6

ベイトの種類がわかればルアーセレクトや狙いのレンジの設定など、釣りを組み立てるうえで大きなヒントとなる。

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