【磯のヒラスズキゲーム】赤木光広の水中目線主義 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 4

【磯のヒラスズキゲーム】赤木光広の水中目線主義

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1対1の勝負を制するために…

ミノーの射程内にあるサラシでなじませる釣りをして反応がないとき、漢磯はシンキングペンシルやジグミノーといった飛距離の出るルアーを離れた場所にある磯際などに遠投する。そして、そこからルアーをトレースしたうえで最後に手前のサラシを攻める。これは離れた場所にいるヒラスズキにルアーを追尾させ、最終的に手前のサラシを利用してバイトに持ち込むのが狙いだ。

磯のヒラスズキゲームといえば魚のつき場となるピンポイントを狙う「点の釣り」をイメージするが、これはいわば「線と点を合わせた釣り」ということになる。実際にこれが結果に繋がっており、手前のサラシがある程度ショボくてそこに魚がついていなくても、離れた場所から魚を連れてきてそのサラシでヒットに持ち込めるケースが少なくないとのこと。特に魚の捕食欲が強い春などに有効で以前なら食わせられなかった魚をヒットに持ち込むことができるようになったという。また、アングラーにとっては離れた場所から魚を引き連れてくるイメージだが、ヒラスズキからすると追尾中は餌(ルアー)を何とか捕食しやすいサラシに追い込もうとしており、それを逆手にとって最後にルアーをサラシ内へ進入させることで躊躇なく食ってくることが多いようだ。

以上のように漢磯のアプローチはそのときどきの状況に応じてヒラスズキの目線でものごとを考え、いかに食わせやすい状態のベイトをルアーで演出するかということがテーマとなる。これを実践するにはテクニックはもちろん、危険察知能力も含めた自然状況を読み取る観察眼が重要となる。ぜひその点を重視して磯のヒラスズキ釣りを楽しんでほしい。


Akagi’s Tackle

ロッド=シマノ・エクスセンス1100H/R -Wild Full Contact-エクセンスS1110M/RF -Climax the Sanctuary-

リール=シマノ・ステラSW4000XGツインパワーXD C5000XG

ライン=シマノ・ミッションコンプリートEX8 1.2~1.5号

リーダー=シーガー・グランドマックスFX6~7号

ルアー=デュオ・タイドミノー145SLD-Fタイドミノースリム120プレスベイト125HD

シマノ・エクスセンス ゴリアテHi 95F X AR-Cエクスセンス ゴリアテHi 125F X AR-C

フック=カルティバ・STX45(size4)


【番外編】漢磯・赤木光広VSヒラマサ

取材当日は日没寸前に根が複雑に入り組むシャローでヒラマサがヒット。春(4月中旬以降)と初冬(水温が下がり切るまで)のシケた磯ではヒラスズキとともに青物も意識しているという漢磯だが、この日は青物のボイルやナブラなどもなかったことから、ヒラスズキ用のタックルで通してところへヒラマサの急襲。PE1.2号+リーダー6号で挑んだ漢磯だったが果たして結果は…? 激闘の模様を動画でご覧いただきたい。

[youtube url=”https://youtu.be/ONmUoOKhkeU” width=”820″ height=”700″]

当日は日曜日ということで狙いのポイントはことごとくバッティング。激戦区、和歌山ならではのリアルがそこにあり転戦を余儀なくされた。さらに水温低下などで本命のヒラスズキの活性が低くて大苦戦。そんな中、「これだけシケてたらどこかで絶対に餌を取りにくるはずやから必ずチャンスはある」と信念を持って釣り続けた結果、本命ではないにせよ貴重なヒラマサを手にすることができた。

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【赤木光広・プロフィール】

激戦区の紀伊半島で磨いたテクニックと理論を武器に、ヒラスズキをはじめ、青物やマルスズキなどを求めて各地の磯で積極的に竿を出し、飽くなき探究心で進化を続ける熱血漢。結果よりもプロセス重視の釣りを心がけている。


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【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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