【オフショアジギング】ジグ使い、ヘビーorライト? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【オフショアジギング】ジグ使い、ヘビーorライト?

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ミニマムパターン

軽い(小さい)ジグはターゲットが小型ベイトを捕食しているときに用いるのが一般的だろう。小さなイワシや豆アジだけでなく、アミエビやシラスなど、さまざまな小型ベイトパターンが考えられる。このような状況ではベイトのシルエットと大きくかけ離れたジグは見向きもされず、苦い経験をした方も多いと思う。

対策はいろいろと考えられるが、やはりシルエットの小さなジグやタングステン製ジグを使用するのが効果的だ。また、前述のマックスパターンと対比するために、以降はベイト以外の要因にも注目してウェートの軽いジグが効果的なパターンを紹介したい。

50㌘前後のジグが有効になることも…

4月下旬~5月中旬の輪島エリアは水温上昇にともない、青物の活性が徐々に高まる。水深40~60㍍の比較的浅いポイントでも狙えるようになり、水深のあるポイントでは宙層よりも上層での反応が増える。そして、浅場では魚に警戒心を与えないよう、船のエンジンを止めてドテラで流すことが多くなるため、ジグをアンダーキャストして広範囲を探るパターンが効果的だ。

タイミングによっては水面付近まで青物が浮いてくることもあり、ブリやガンドを狙ったキャスティングも十分に成立する。このような状況では100㌘程度の軽いジグで表~宙層を攻めれば反応をとらえやすい。また、ナブラが発生する場面も多く、ナブラやナブラが沈んだ後の表層に浮いた魚に対しては、通常はあまり使わないような50㌘前後のジグが有効となることもある。

これはベイトサイズに合わせることだけが目的ではなく、ジグのフォール速度が極めて遅くなることで表層付近でも“スローに見せて食わせる”アプローチが可能になる。また、着水音や波動を抑えることで魚に与えるプレッシャーを緩和できるのも大きなメリットであると考えられる。

選択肢を多めに用意してあらゆる状況に対応

状況に応じたジグセレクトは、釣果を大きく左右する要因であることは間違いない。ただし、今回紹介したパターンが同じような状況下で必ずしも有効であるとは限らない。当日のヒットパターンを掴むには、同船者の使用しているジグやジャークパターンも参考にしながらゲームを組み立てる必要がある。そのときに柔軟に対応できるよう、ジグの種類やウェートを幅広く用意しておきたい。

オフショアジギング ジグウェート5

水深80㍍のポイントの表層でアミエビ系のベイトを確認。このときは水深に合わせて80~100㌘程度のジグを選択したものの、シルエットが大き過ぎるせいか反応はイマイチ。そこで、40㌘の軽量なジグを投入すると連続ヒットに持ち込むことができた。底取りができるウェートを選択するのが基本だが、状況によっては極端に軽いジグを使うことで反応を引き出せることもあるのでいろいろと試したい。

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軽量ウェートがハマッたケース

①表~宙層の攻略…以前、5月に輪島で竿を出した際は、底を取らずに宙~上層を意識したハイテンポなアクションで連発した。軽いジグはロッドパワーを伝えやすく、インパクトの強いロングジャークでジグの自走距離を稼ぐことにより、一定レンジで長くアピールすることができる。また、その後に一気にテンションを抜き、ラインスラックを多めに取ってフォールさせてもよくアタッた。

ただし、船の真下でのアタリは少なく、ある程度船から離れたエリアでヒットが集中。軽いジグを使用し、潮に乗せてより遠くへジグを運ぶパターンが奏功した。

②プレッシャーの緩和…魚探で大きな群れの反応が確認できても、ジグを投入するとそれを避けるように沈む、または反応が消えることがよくある。3月の輪島沖でもこのような場面に遭遇したことがあり、苦戦を強いられた。このとき、40㌘の軽いジグを我慢強く沈めることで、群れを散らすことなく食い気のある個体をヒットに持ち込むことができた。

このようなシビアな状況下で何とか口を使わせたことで周囲の魚のスイッチが入り、自船だけが時合に突入したという経験も何度かある。魚がいるのに口を使わないときはセオリーに捉われず、いろいろと試してみたい。

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