【Rambling a gogo!! vol.2】南紀のアラハダゲームを徹底調査 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【Rambling a gogo!! vol.2】南紀のアラハダゲームを徹底調査

カマス 南紀1

南紀エリアでは冬の風物詩となっているアラハダゲーム。回遊状況については神出鬼没な面もあるが、基本的には手軽に楽しめて釣り方の自由度も高いのでぜひチャレンジしてほしい!!

Text & Photo 中瀬直行

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アラハダについて

今回は「アラハダゲーム」を紹介したい。「アラハダって何?」と疑問を持つ方もいると思うので説明すると、南紀~紀東におけるアカカマスの地方名である(※タイワンカマスを含む場合もある)。ライトゲームの好ターゲットの1つであるカマスは、ホームの和歌山では3種にわけられる。

1つめは初夏に接岸して晩夏までが最盛期となるヤマトカマス。基本的には朝夕のまづめどきに魚の活性が上がり、群れに当たれば数釣りが楽しめる。2つめは今回取り上げるアラハダ(アカカマス)。南紀エリアでは晩秋に接岸し、状況によっては初春まで狙うことができる。全国的に見ても基本的には冬場が釣期で状況によっては他のシーズンでも釣れるようである。南紀エリアでもシーズンが終わった春や晩夏に釣れることがあり、神出鬼没な面もある魚だと感じている。そして、3つめはアラハダよりも大型化するタイワンカマス。アベレージは40㌢前後であるが、南紀では60㌢オーバーや70㌢に迫る個体も釣れる可能性がある。釣期や釣り方はアラハダとほぼ同じで混在して釣れることもある。食味は他の種より落ちるもののルアーへの反応がよくてデイでもナイトでも楽しめる。

カマス 南紀2

ポイント選択(接岸のキー)

南紀ではアラハダが接岸すると各漁港が賑わいを見せ、ルアー、餌釣りを問わずに人気のターゲットとなっている。例年、接岸するポイントや漁港はほぼ決まっているが、魚影の濃さについては年回りや時期によってムラがある。「去年は接岸したのに今年はまったく釣れない…」ということもあればその逆も…。したがってポイントや状況の見極めが重要となる。

アラハダが接岸する上でキーとなるのはやはりベイトの存在である。メインベイトとなるのはキビナゴやトウゴロウイワシ、カタクチイワシなど。南紀ではこれらのベイトが秋から春にかけて接岸し、それを追ったアラハダが漁港などに回遊してくることによってゲームが成立する。

ベイトの接岸状況は日中なら表層で群れているかどうかを目視で確認。夜間は常夜灯周辺の表層を確認するか、漁港全体を見渡したときに雨が降ったような波紋が広範囲に広がるシーンが見られたらベイトが入っていると判断できる。

また、ベイトが抜けなければアラハダが長期間とどまることもあるが、抜けるとそれに合わせて一気に姿を消すことも。接岸してとどまる期間はベイトの動向に左右されるようだ。日数的には数日間のこともあれば1~2カ月ほどとどまることもある。ただし、例外もあってベイトが確認できない漁港にアラハダの群れが長期間とどまることがある(ときどきこのような状況に出くわすことがあるので何らかの理由があるのだろう)。

南紀エリアにおけるシーズンの流れは10月ごろから徐々に接岸が始まり、11~翌1月は安定した釣果が上がる。その後、2~3月はベイトの状況などによって場所ムラが目立つようになり、春の訪れとともにシーズン終了となる。しかし、前述したように年回りによってこのシーズナルパターンにもムラやズレがある。

複数で賑やかに楽しめるのもこの釣りの魅力!!

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