磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART4 バックドリフトダート】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART4 バックドリフトダート】

磯のヒラスズキゲーム バックドリフトダート1

今回ピックアップする攻略のコンセプトは「他人が攻めた後でどう釣るか?」というもの。激戦区においてロープレッシャーで釣れるのは朝まづめだけとなることが多いから…

山本典史

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マイスタイル

磯ヒラゲームにおいて最も重要なテクニックはトラブルなく楽しむということ。つまり安全対策と危険回避だ。極端にいえば、安全第一でヒラスズキを追いかける情熱さえ持ち続けていれば、いつかは必ず釣れるようになる。

ホームエリアの紀伊半島では、北は大阪府と和歌山県の境界である大川峠付近、南は潮岬、東は熊野周辺まで楽しむことができる。中でも僕が最も足繁く通っているのが激戦区といわれる中~南紀エリアだ。さらに週末釣行がメインとなるため、フィッシングプレッシャーはかなり高い。そこで今回はメジャーポイントでバイトを得るためのテクニックを紹介したい。

想定したポイントは中紀エリアの三尾漁港の外側にある地磯。ヒラスズキだけでなく青物も期待できる好ポイントだ。駐車スペースから徒歩1分、しかも朝夕のまづめどきは漁港内に立ち入ることができないので、攻略が困難なポイントといえるだろう。

攻略のコンセプトは「他人が攻めた後でどう釣るか?」である。アングラーが多いエリアではロープレッシャーで釣れるのは朝まづめだけとなることが多い。しかし、他の人が攻めた後でも何か違ったアプローチや考え方を持って挑めば、それまで反応しなかったヒラスズキが口を使う可能性は十分にある。そんなスタイルだからこそ、1回のバイトを得るだけで充実感が味える。

基本的なアプローチ法は特にアクションを加えることなく、根掛かりしない程度にサラシ内の磯際をトレースするだけ。実はこのシンプルなパターンが重要となる。テクニカルな攻め方ではバイトの確率が上がる反面、無理に反応させて口を使わせることになる。そのため、捕食とは異なる口の使い方となってフッキングが浅くなり、バラシが多くなる。

もちろん、まずはバイトに持ち込まなければ魚をキャッチすることはできないが、確実に取ることを前提に考えるならバラシのリスクの少ないフッキングを実現することが大切だと考えている。

ポイント考察

南西向きのポイントで強い北西風が吹いている、もしくは前線の接近により南のウネリが少し入るときがベストの条件となる。ちなみに強い南ウネリが入るときは危険なのでNGだ。

ポイントは前方にのびる磯の北側。南ウネリがあるときは波が這い上がって落ちてできたサラシを狙うため、潮位の低いタイミングがメインとなる。北西風が強い場合は磯を乗り越えてきた波が作るサラシが狙い目となるため潮位が高い方が有利となる。また、ベイトの存在も重要で、厳寒期はトウゴロウイワシの接岸がキーとなる。

磯のヒラスズキゲーム バックドリフトダート2

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