完全なるオトナの釣り【冬のマルスズキゲーム】
2017〜2018年シーズンの釣況
我が泉南マルスズキについて今冬の釣況はというと、2016年の冬と同様に、それ以前(2015年)のように初冬から景気のよい釣果に恵まれるということは少なかった。しかし、2018年に入り突如として接岸した群れがアタり始めた。しかもサヨリつきの75㌢以上の個体である。例年なら12月に入ったころから一気に釣れだすのが泉南の「下りマルスズキ」のパターンなので、正直今シーズンは諦めかけていた。その矢先のラッシュだったので驚きとともに喜びを感じる釣りとなった。昨年の11〜12月も少なからず下りのスズキが釣れていたものの、そのほとんどが単発。僕たちがたまたま釣れていなかっただけかもしれないが、少なくとも僕を含めた仲間たちは各自が頻繁にさまざまな釣り場へ通っているのでデータとして間違いないはずである。
たまたま群れに遭遇しなかったのか? 今年は釣期が12月から1月にズレ込んだのか? 昨年末は強烈な寒波の襲来がほぼなく、年が明けて一気に大寒波がきたという経緯もある。これにより水温が適正化したことで一気に接岸したということも考えられるが…。結局のところその理由は不明である。とはいえ、厳寒期といえども泉南エリアで気温が氷点下になることはほとんどない。冬の荒れるサーフとはいえ、まだラクな部類の釣りである。今冬は2月に入っても釣れ続くかもしれないという期待を持って調査を続行するつもりだ。
ひとことではくくれないスズキ釣りの魅力
マルスズキをシーバスと呼ぶようになって久しいが、パターンや釣り方などが細分化された現在、すべてをシーバスと呼ぶにはやや抵抗もある。この釣りを大別すればいわゆる「港湾の釣り」と「自然護岸の釣り」となる。前者は以前のシャローミノーの一大ブームを発端とする干潟やサーフから発展、進化した港湾部のパターンから現在の大遠投系の釣りまで、ここ20年近くで最も著しい進化を遂げている。専用のタックルやメソッドがごく当たり前のように知れ渡っているのが現状であるが、よくよく考えると凄まじい進化である。
一方、後者はタックルの進化はもちろん、使用するルアーも細分化されて以前よりはずっとラクになったが釣り方自体はかわらない。
両者について僕自身の区別は単純明快で「風裏の釣り」「風表の釣り」ととらえている(もちろん、港湾部で風表の釣りをすることもあれば、外洋に面したサーフでもナギなら港湾〈風裏〉的なアプローチを実践することあるので完全に区別することはできないが…)。
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