完全なるオトナの釣り【冬のマルスズキゲーム】

冬のシーバスゲーム サーフ1

僕の中でスズキ釣りは「風裏の釣り」と「風表の釣り」といった具合に区別している。後者に該当する冬のサーフゲームはハンティングの要素が強い完全なるオトナの釣りとなるから…

解説:武田 栄

近年はベイトの接岸も減り、やや釣りにくくなった感もある大阪・泉南エリアの冬スズキだが、そのポテンシャルは依然として健在だ。今冬(2017〜2018年)も「落ち」や「下り」と呼ばれるデップリと肥えたナイスコンディションの大型が上がっている。

泉南エリアは神戸、淡路島、和歌山と並ぶ関西のスズキ(シーバス)釣り発祥の地である。昭和の時代から続く冬の風物詩ともいえ、当エリアでスズキを狙うファンも多い。北西風が吹く冬の荒れたサーフが主な釣り場ということで専用の道具立てとアプローチで挑む、王道とも呼べる釣りである。今回はこの「ザ・マルスズキゲーム」ともいうべき泉南のマルスズキについて紹介したい。


大阪湾を中心とした近年のマルスズキの動向

大阪湾を主体としたマルスズキ(シーバス)ゲームについては春のバチ抜けに始まり、春・秋のベイトパターン、夏〜秋を中心とした沖堤防でのパターン、晩秋の各河川での釣り、そして初冬から厳寒期にかけてのサーフゲームとそれぞれに釣り場や釣り方が確立されて久しい。また、それらに加えて早春のマイクロベイトパターンや夏の大雨後の増水パターン、厳寒期のアフターを狙うボトムパターンなど、特に港湾部においてはさらなる細分化が進んでいるのが現状だ。

釣況の傾向については「釣果はベイトしだい」といわれるように、その年の餌の状況によって釣果やポイントが大きく変化する。いわば「ベイトの接岸=潮のよしあし=その年の水温や水質の動向…」ということになる。そして、暑過ぎたり寒過ぎたり大雨が続くなど、ここ数年の激しい天候の変化が大阪湾全体へもたらす影響は大きいと考えている。加えて継続的に続く港湾部の護岸工事や埋め立て事業などの影響も大きいと推測している。

さらに僕自身、地球温暖化の影響は細部にこそ現れると感じる部分もあり、釣りにおいても少なからず今までとは異なる状況をうかがい知ることができる。「水温が上がらない、下がらない」というのもその中の1つだ。スズキの場合、産卵床の適正水温が0.5度違っただけで孵化に大きな影響を及ぼすという話も聞く。また、例年の釣期からハズれた釣果や、ここ数年で見られる青物の大量接岸なども現状が定着するのか、一時的なものかも読めない。昨秋も当初はスズキが沖で釣れてショアでは釣れないという状況だったが、突然釣れだしてそれが長く続くなど急な釣況の変化が起こった。他にも真冬の神戸港のマイワシパターンなども恒例化している…。



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