【磯のヒラスズキゲーム】ロングロッドのススメ
安全性の向上だけでなく、あらゆるシーンで優位に立てるロングロッドは条件しだいで大きな武器となる。オートマチックに食わせるためのノウハウを身につけて未開のポイントにアタックしよう‼
解説:吉田裕彦
[spacer]磯のヒラスズキゲームといえば硬派なスタイルのイメージが強いが、私の場合は山を越えたり、崖をおりてポイントに向かうことはほとんどない。また、水に濡れるのも苦手なので磯シューズにレインウエアというスタイルで楽しんでいる。
磯で釣りをしようと考える人なら誰もが普通に歩いて行けるような場所をメインステージとしているが、そのようなポイントでもヒラスズキをキャッチすることはできる。潮通しのよい岬の先端部なども狙い目だが、ワンドの奥のちょっとした小磯でもチャンスは十分。実は波の入り方と潮位によってヒラスズキが釣れるポイントはたくさんあるのだ。過去の実績や自身の固定観念にとらわれず、よくいわれるように「サラシを見たらまずキャスト‼」を実践してみることをおすすめしたい。
では、その中でどうすればヒットチャンスを広げることができるのか? その点については私が実践しているロングロッドでのゲームを紹介したい。エリアや条件しだいで長竿は大きな武器となる。
ロングロッドはさまざまな面で優位に立てる
まず、私がいうロングロッドとは15㌳以上のレングスを差す。ホームである南紀の磯では、オープンエリアで足もとまでストレートにルアーを通すというアプローチではヒットに恵まれないことが多い。そこで、根が複雑に入り組んでいる場所の隙間を狙ったり、根をまたいでキャストするようなアプローチが有効となる。そして、その際は高い足場や磯際にポジションが取りにくくて短めのロッドでは足もとまできっちりとルアーをトレースできないポイントが有望となる。ロングロッドならそのような攻めにくいポイントでもレングスを生かし、ルアーを最後までしっかりとコントロールすることができるわけだ。
以上のように他のアングラーが目をつけにくい、もしくは攻めきられていないスポットを、ロングロッドの特性を生かして攻めれば、今まで狙うことのできなかった魚をヒットに持ち込むことができる。
また、磯ヒラゲームは非常にエキサイティングで楽しい反面、サラシができるような荒れ気味の磯がステージになるので波を受けての転倒や落水などの危険性もある。この点についてもロングロッドなら磯際から少し離れてアプローチできるので短めのロッドよりも安全マージンが取れる。
とはいえ、磯で釣りをする以上は危険と隣合わせであることにかわりない。そういった意味でも「ロングロッド=安全」とは絶対に思わないでほしい。
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