【Rambling a gogo!! vol.1】好調の磯ヒラゲームで引き出しを増やす!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【Rambling a gogo!! vol.1】好調の磯ヒラゲームで引き出しを増やす!!

この秋は条件さえ揃えば磯に立ってヒラスズキを狙った。その甲斐もあり、よい釣りを何度となく経験することができて自身の引き出しを増やすことができた。今回は一連の釣行の模様と、新たに垣間見たヒラスズキの一面について紹介したい

Text & Photo 中瀬直行

 

月刊「SWゲームフィッシンングマガジン」時代から隔月連載を担当させてもらっていましたが、この度、webで連載を再開させていただくことになりました。ホームの南紀エリアをメインに旬のターゲットを追いかけ、多くのみなさまにとって参考になるようなネタを紹介していきますので、改めてよろしくお願いいたします。

興奮度の高い磯ヒラゲームに夢中

さて、今回のターゲットはSWゲームの中でも至高のターゲットの1つに数えられる磯のヒラスズキ。私自身、この釣りを始めて数年と比較的キャリアは浅いが、やはり釣果を得るたびに感動が味わえ、新たな発見もあってどんどんのめり込んでいる。

今秋も状況がよければできる限り磯に立ち、ヒラスズキを追い求めた。秋はシャローにキビナゴが接岸する時期でもあり、信じられないような浅場でヒラスズキが飛び出してくる。そういった面でも興奮度の高いゲームが味わえる大好きなシーズンだ。 私が釣行の目安にしているのは太平洋上を前線が通過する直前と通過中のタイミングだ(通過後は北風によって波が抑えられてしまう)。具体的には…

①南~東の波が入っている
②波高は2~2.5㍍
③餌となるベイトが接岸しているエリア

を基準に考えている。

以降は今秋、特に印象に残ったいくつかの釣行をピックアップして自分なりにこの釣りを紐解いていきたいと思う。

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やはりキャストのタイミングが重要

まずは10月27日の釣行から。この日は午前9時からとゆっくりめのスタートとなった。正午の満潮までの時間帯に狙いを絞り、東からの波が当たっている磯場へと向かった。波高は2㍍でポイントに到着すると絶好のサラシが広がっていた。まずは安全対策を講じるためにも高場からポイントをじっくりと観察。すると、向かって左側から波が入り、数㍍先の磯に当たってその裏にサラシが形成されていた。サラシが消えるタイミングで水中の様子をうかがうと、いくつかの沈み根があるのが見えた。さらに、左から右へとサラシが動いているのが確認できたので、多少は流れも効いているようだ。「魚が出るならここだろう…」と考えてさっそくタックルの準備に取りかかる。ルアーは使い慣れたシャローミノー(128㍉)を選択した。

狙いをつけた沈み根周辺に、十分にサラシが広がるタイミングでキャスト。サラシに揉まれたベイトが水面直下をヨタヨタと流されるイメージでルアーを操作すると、いきなり沈み根のあたりから勢いよく魚が飛び出してきて幸先よく60㌢クラスのヒラスズキをキャッチ。1投めから釣れて気分爽快である。

条件が揃えばとにかくポイントへと足を運ぶ。そんな一連の釣行でフィールドから多くのことを学んだ。

 

すぐに釣りを再開して先ほどと同じイメージでルアーを引くが反応なし。タイミングがわるかったのかと思い、今度は沈み根の上でステイさせてみた。すると、ルアーの下で魚がギラッと反転するのが見えた。サラシが薄いのでルアーを見切られたのかもしれない。ただ、魚がいることはわかったので十分にサラしたタイミングで再度アプローチすると、水面から魚体を飛び出させるほどの激しいバイトが!! 先ほどの1匹かどうかはわからないが、フッキングも決まって無事にランディングできた。

同じトレースコースでも波のタイミングをしっかりと読み、ルアー操作に工夫することでバイトを誘発できることもある。これが磯ヒラのおもしろいところでもあると感じている。

その後は2人の仲間が合流。1時間ほどポイントを休めて再度エントリーした。すると、潮のタイミングか、ベイトが入ってきたのかバイトラッシュに突入。すべてのサラシからヒラスズキが躍り出てくるほどの好況の中、仲間と笑い合いながら楽しい釣りを満喫することができた。

バイトラッシュの中でもヒットの理由を冷静に分析する…。そういった姿勢がこの釣りをより楽しいものにしてくれるはずだ。

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