ヒラマサ・ロウニンアジ+α 二刀流で有意義な青物ゲームを楽しもう!!|【F.R.E.A.M vol.14】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

ヒラマサ・ロウニンアジ+α 二刀流で有意義な青物ゲームを満喫‼︎|【F.R.E.A.M vol.14】

ショア青物ゲーム・ヒラマサ・ロウニンアジ1

冬場は沖磯に釣行し、ルアーでの青物狙いと餌のフカセ釣りを並行して楽しむのが私のスタイルです。私にとっては1日をより充実させるための楽しみ方ですが、このスタイルでこそ得られる釣果や経験があるから…

Text & Photo:KFC・田村孝介

冬限定の二刀流釣行

ショア青物ゲームにおいて低水温期はシーズンオフといえます。しかし、2020年は全国的に暖冬となり、ホームの南九州エリアでは1月末時点で水温が20度前後で安定していました。とはいえ、本格的な青物シーズンに比べると釣果が上がりにくいため、青物アングラーのみなさんにとっては退屈な時期といえるのではないでしょうか?

一方、私がルアー釣りとともに楽しんでいる磯の餌釣りは、この時期に賑わいを見せます。フカセ釣りファンにはうれしい寒グレシーズンです。そういったこともあり、私は昨年から冬限定でフカセとルアーの二刀流釣行を楽しんでいます。朝まづめや潮がわりのタイミング、またフカセ釣りに行き詰まってリフレッシュしたいときはルアーをキャストし、それ以外はフカセ釣りを楽しむというスタイルです(※2019年の二刀流釣行の模様はこちら)。

そこで、今回は少し前の話になりますが、1月下旬の二刀流釣行についてレポートしたいと思います。

激流ポイントで有効なルアーは?

当日は鹿児島県南大隅町・佐多岬の沖磯にアタックしました。渡礁した磯は足場が低く、水深は浅いものの佐多岬屈指の激流ポイント。右側に離れ瀬があるのですが、その水道を激流が走り、さらに左側からの潮とぶつかって沖に複雑な潮流が形成されています。

このポイントは、大潮回りで下げ潮のタイミングなどは流れが速過ぎて足場も限られることから、非常に釣り辛くなります。そんなわけで今回は小さな潮回りを狙って釣行しました。

朝まづめは予定通りルアーで青物を狙うことに。ポイントの状況としては水深が浅い場所に右側からの激流によって強い潮波が立っていました。そこで激流では操作しにくいミノー、波気のあるときはアピール力が低下しやすいダイビングペンシル、水深が浅い場所では扱いにくいジグの選択肢を消し、ポッパーとシンキングペンシルで勝負することを決めました。

私が愛用しているポッパー(パープルイズム・ジュロク150F)はよく飛んでポッピング時の引き抵抗が少なく、ダイビング、ポッピング、ドッグウォークなどの多彩なアクションを演出しやすい万能タイプです。

激流の中でカップの大きなポッパーを操作すると、腕や背中がすぐに疲れてしまいます。とはいえ、ダイビングペンシルだとアピール力が足りないという場面では、特にそのような万能タイプのポッパーが活躍してくれます。

ポッパーを襲ってきた魚は?

30分ほどキャストを続けて扇状にポイントを探りましたが、魚からの反応はありません。ここでポイントを休める意味でもフカセ釣りを開始することにしました。

時刻は午前10時、ポツポツとアタリはあるもののフカセ釣りをするには難しいとされる強い二枚潮になってしまいました。あえなく手詰まりとなり、再びジギングロッドを手にして青物狙いを再開しました。

激流が落ち着いている場所を捜し、潮が淀んでいるあたりにポッパーをキャスト。ポッピングで誘います。すると、ポッパーの後方でミスバイトがありました。リズムをかえずにもう一度ポッピングさせると、再び魚が派手に水面を割りました。強い合わせを2回入れてヒットに持ち込み、ファイトを開始します。魚は強い引きでガンガンと竿を叩いて抵抗します。

手前まで寄せてきたところで根に張りつこうとして走ったり、急に止まったりと妙な動きを見せます。ベールを返してラインをフリーにし、少し様子を見ると、魚は沖に向かって泳ぎ出しました。根から十分に離れたことを確認してベールを戻し、先ほどよりも強めのリフトで寄せにかかります。相手は再度根に走ろうとしましたが、水面に浮かせて勝負あり。ズリ上げてキャッチしたのは75㌢ほどのヒラマサでした。

ショア青物ゲーム・ヒラマサ・ロウニンアジ2
信頼を寄せているポッパー(ジュロク150F)でヒットに持ち込んだヒラマサ。

魚体を確認すると噛まれた跡がありました。ファイト中に違和感を覚えたのはヒラマサが何者かに襲われてヘンな暴れ方をしたためでしょう。ここはクエ釣りの有名ポイントであるため、正体は大型のクエだと思います。それにしてもこのサイズのヒラマサを襲うとはいったいどれほどの大きさのクエなのでしょうか…。想像しただけで少し恐ろしくなりました(笑)。

アプローチを再開してキャストを続けていると、30分ほど経過したころにルアーの後方で大きな水柱が上がりました。しかし、これは惜しくもフッキングには至りませんでした。

その後は潮の動きが落ち着いてきたため、再びフカセ釣りにチェンジ。イサギや中型のクロ(グレ)を釣ることができました。
ショア青物ゲーム・ヒラマサ・ロウニンアジ3
潮の状況を見てフカセ釣りにチェンジしたところ、イサギとクロを釣ることができました。

スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう