エギング・晩秋〜初冬の良型狙い | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

エギング・晩秋〜初冬の良型狙い

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期待度の高いタイミングや条件、ポイント

例年、秋分の日を過ぎたころから吹く季節風の影響によって水温が低下する。それまでシャローに群れていたアオリイカが深場に落ちだすサインだ。このタイミングでアオリは自分の居つき場にベイトが入ってくるのを待つだけではなく、成長によって高まった遊泳力を生かして捕食行動に出ることが多くなる。したがって、ベイトが動く朝夕のまづめどきに狙いを絞るのがベターだ。

特に日の出に上げ潮、日の入りに下げ潮という組み合わせのときはベイトが寄ってきやすいので大きなチャンスだ。日中であれば、サビキ釣りなどで釣果が上がっている波止が狙い目となる。ベイトとなる小魚が多いぶん、それを狙うアオリが近くにいる可能性が高いので粘る価値ありだ。

暖かい日が数日間続けばシャローでもチャンスはあるが、日中は暖かくても夜間に急な冷え込みがあるときは期待薄。冷やされて比重が高くなった表層の水が底に回るターンオーバーという現象が起こり、水温を低下させるだけでなく底の泥やゴミを巻き上げて濁りを発生させ、アオリの活性を著しく低下させるからだ。普段はあまり水が動かない湾奥のポイントなどではそれが顕著なので、水色がよくないようなら場所を移動するのが賢明だ。

数釣りが容易ではなくなる晩秋以降は、じっくりと狙うためにもポイントを絞り込むことがより重要となる。具体的には水温が低下していく時期なので、まずはそれを少しでも避けられる水深を有するポイントに目を向けたい。さらに、アジやイワシといったベイトの存在も不可欠。それらの条件を満たしやすい場所として漁港などにある防波堤があげられる。前記のようにアジが釣れているならアオリも期待できるだろう。

釣り座については深いところにアプローチしやすい先端部が断然有利。アオリは群れで回遊することもあるが、「藻イカ」の別名があるように少数や単独でシモリや藻場といった障害物に居つくことも少なくない。したがって、船道やブレイクライン(カケアガリ)など、一段深くなるところへ餌木を送り込めるポジションがベストとなる。

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