別天地、男女群島への遠征。豪華三本立てで満喫するコツと要点は?|【ロックショアゲーム・二刀流のすゝめ vol.2】 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

別天地、男女群島への遠征。豪華三本立てで満喫するコツと要点は?|【ロックショアゲーム・二刀流のすゝめ vol.2】

男女群島への遠征で用意する荷物

次に問題となるのが荷物です。ルアー専門だったり、夜は船で寝るという方はそれほど荷物が多くならないでしょう。タックルバック、クーラー、防水バック(着替え入れ)、ロッドケースぐらいで大丈夫だと思います。

しかし、絶海の孤島・男女群島に行くなら、滞在時間中は磯を満喫したいというのが釣り人のサガ。ぜひ夜も磯で過ごし、ルアーと餌釣りの二刀流で楽しんでいただきたいものです。そこで初めて行く人が頭を悩ませるのが持ちものでしょう。以下で紹介する私のマニュアルを参考にしていただければ幸いです。

①KAMIWAZA・タフバック(磯上げ)
②KAMIWAZA・ロッドケース(磯上げ)
③バッカン36㌢(磯上げ)
④KAMIWAZA・遠征用大型防水バッグ(夜に磯上げ)
⑤イグロ・クーラーボックス(船・魚入れ)
⑥防水バッグ(船・着替えなど)

なお、それぞれの中身については以下の通りです。

男女群島 青物・イシダイ5
男女群島 青物・イシダイ6

タックルについては二刀流、三刀流となると、どうしても荷物が多くなってしまいます。今回、私はイシダイ、青物、夜間のクエと三刀流で挑みましたが、メインの釣りを決めて流用できるものは流用するようにしました。具体的に持ち込んだタックルは以下の通りです。

●イシダイ竿2本(クチジロ用・手持ち用)、イシダイ用リール2台
●青物用ロッド2本(スピニング・ベイト)、スピニングリールとベイトリールを各1台
※イシダイタックルに不具合があった場合はベイトタックルをイシダイの手持ちタックルとして流用 ●クエ竿

泊まりの装備

続いて男女群島の磯といえば磯泊まりですが、私の場合は疲れたら仮眠を取る程度で基本的には寝ずに釣りを楽しみます。したがってレジャーシートの上に折り畳みクッション(キャンプ用)を敷いて寝袋で寝るスタイルです。そして、雨が降ればブルーシートで避難場所を確保して休むようにしています。

テントを張る方もいますが、個人的にはおすすめしません。男女群島ではテントを張れる場所が限定されますし、多いときは200人以上の釣り客が現地に集結します。そのようなときにテントが張れる磯に上がれることはマレだからです。そんなわけでテントのかわりに折りたたみの簡易ベットを持ち込むのがおすすめです。これなら寝場所がすぐに用意できて快適です。

 
男女群島 青物・イシダイ7
私はこのようなスタイルで寝床を確保しています。

安全装備について

男女群島では携帯電話の電波が繋がりません。船の見回りも2日めの朝・昼・夕方、3日めの朝の計4回。それ以外は救助を呼ぶ手立てもないため、自分の身は自分で守る必要があります。

20㍍以上のロープを必ず2本は持参し、ハーケンなどで磯に固定して水面に垂らすようにしておきましょう。万が一の落水時にロープを掴めば流されずに済む場合もあります。また、滑りやすい磯ではドンゴロスを引いて足場の確保に努めて下さい。

男女群島 青物・イシダイ8
携帯電話の電波が繋がらないため、安全装備も万全にしておきましょう。

2019年の男女群島遠征

さて、ここからは2019年の遠征の模様をレポートします。今年の遠征はイシダイの乗っ込みが始まるギリギリのタイミングだったため、空振りの可能性もありました。実際、1週間前に釣行した仲間からの情報によると厳しい釣りが予測されました。

また、ルアーもヒラマサやカンパチが単発で釣れている程度。それでも水道回りの磯に渡礁できれば何とかなるだろうと楽観的に考え、男女群島への遠征当日を迎えました。まあ、男女群島に行けるだけで満足なので、釣果情報はいつも参考程度にしています。

今回は前日まで天候が荒れ模様だったので波がおさまるのを待ち、昼出船から夜出船に変更となりました。釣りのスケジュールは次の通りです。

《初日》午前中=イシダイ狙い(ハナグリ島・トーフ)/午後=磯替りして水道筋で青物狙い(古賀のスベリ)/夜=磯泊でクエ狙い(女島・ビョーブ)
《2日め》朝=イシダイ狙い(女島・ビョーブ)

午前中のイシダイ釣りは乗っ込みに入っており、10匹以上のイシダイがガンガンとアタッてきて楽しませてくれました。ただ、水道筋で流れが速く、その中でヨレを見つけては餌を入れていくという作業をしなければ、なかなかアタリをとらえることができませんでした。そのため、他の磯ではあまり釣果が上がっていなかったようです。

男女群島 青物・イシダイ9
男女群島 青物・イシダイ10
イシダイ狙いではよい釣りができました。

そして、午後からは磯替わり。ここからは底物道具を片づけてルアーで青物狙いです。船長から「下げでは食わんよ~」とアドバイスをいただき、潮が上げにかわる時間帯から集中してジグを投げました。100㌘のジグでアプローチを開始してボトムを攻めていると、すぐにガツンとヒット!!  しかし、ドラグをかなり締めていたものの強い引きでラインが引き出され、ファイト体勢を整える前に根ズレでラインブレイクとなってしまいました。

気を取り直してアプローチを再開するも、その後は上げ潮のはずが下げ方向の流れが夕方まで続いて魚の反応を得ることができませんでした。結局、ルアーでは初っ端のワンチャンスのみ。潮がわりの一瞬のチャンスをモノにできなかったのが敗因です。下げの一方通行の潮になってしまったことは想定外でしたが、自然相手のことなので仕方がありません。ただ、ラインブレイクにはやはり悔しさが残ります。魚を掛けたら確実に取れるよう、スキルを磨いていきたいと強く感じたしだいです。

このようにして2019年の男女群島遠征は終了しました。夏場は現地への釣行が厳しい時期ですが、9月には青物(カンパチ)や底物、クエも好期に入ります。特にルアーの青物狙いは大いにチャンスのある時期なので要注目です。みなさんもぜひルアーと餌の二刀流で男女群島の磯を満喫して下さい!!

男女群島 青物・イシダイ11
ぜひ男女群島ならではの釣りを体感して下さい。

使用タックル

【ロッド】
KAMIWAZA・ショアマサ 98X オーバードライブ
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KAMIWAZA・105ベイト(プロト)
KAMIWAZA・3本継ショアロッド(プロト)

【リール】
シマノ・ステラSW14000XG
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ダイワ・ソルティスト20

【ライン】
山豊テグス・PEストロング8(4号)
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PE6号

【リーダー】
80Lb(スピニング)、120Lb(ベイト)

【ルアー】
KAMIWAZA・デコポップスリム160F
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KAMIWAZA・デコポップスリム180F
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KAMIWAZA・デコペンII 180F
KAMIWAZA・ショアマサジグST100㌘
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KAMIWAZA・ショアマサジグロング110㌘
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【西口元晴・プロフィール】

鋭い観察眼を武器に磯の大型青物に挑み続け、結果を残す実力派アングラー。また、アングラーとしてのスキルアップを目指してイシダイやアユといった餌釣りにもチャレンジ。こちらも本格的に取り組み、現在はルアーと餌の二刀流で磯の釣りを楽しんでいる。

【ショア青物ゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「ショア青物ゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


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