【オフショアキャスティング】ナブラ撃ちを制するノウハウ | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【オフショアキャスティング】ナブラ撃ちを制するノウハウ

道具立ての考え方

タックルを準備する上で最も重要な情報は、釣れているキハダのサイズである。私の場合、3~5㌔のメジクラス、20~30㌔の中型、40~50㌔の大型、60~100㌔の特大といった具合に分類してタックルを組んでいる。

やり取りに慣れた方であれば、中型までなら細めのラインシステムでも問題ないと思うが、特大になるとそうはいかない。最低でもPE8号以上でないと安心してファイトできない。とはいえ、むやみに太くすると飛距離が損なわれ、せっかくのナブラにアプローチできないケースもでてくる。ターゲットのサイズに合わせた強度と遠投性のバランスを考慮して適切なラインシステムで挑みたい。

メジクラスや中型の場合はPE2~4号のライトなシステムでも対応でき、小型プラグを使用できることでベイトにマッチしたルアーを選択しやすくなる。事前にベイトやヒットルアーの傾向を船長に確認しておくといいだろう。

ちなみに、私がキハダ狙いで使用するタックルは以下の通りである。

●ロッド…メジクラスの場合は軽量ルアーもキャストしやすいロッドがおすすめ。私は柔軟なティップを持つオフショアスティックGTK‐73SJを使用している。また、モジャコ(ブリの稚魚)などの極小ベイトを捕食しているときは小型のジグにしか口を使わないケースもあるのでシーバスタックルを持参することも。

中型にはキャスティング性能と操作性に加えてパワーもあるオフショアスティックGTK‐74PG、大型にはきれいなテーパーでスピーディーなファイトが可能なオフショアースティックGTK‐77SJHがマッチする。

特大クラスが相手となるとそう簡単にリフトアップできるものではない。なるべくラインを出さずに目一杯テンションをかけ続け、短時間勝負で挑まないと体力が持たないと感じている。そのため強靱なバットパワーを備えたオフショアスティックGTK‐80SJXを使用している。

●リール…キャストのタイミングが重要となるナブラ撃ちでは、バイトが得られなかったときに素早くルアーを回収して次のチャンスに備えられるハイギヤ、もしくはエクストラハイギヤが有利だ。ただし、ファイトではローギヤならではのトルクが有利となる。その点でハイギヤと思えないほどトルクフルなパワーが魅力のステラSWシリーズが頼りになる。

●ライン…とにかくトラブルが少ないPEを選びたい。2.5号以下ならガイドへの糸絡みが少なくてダンゴになりにくい、張りがあるタイプがベスト。私はサンライン・キャストアウェイPEを使用している。3号以上の場合は強度を重視してサンライン・キャストアウェイモンスターバトルPEを使用する。

●リーダー…素材はナイロン。メインラインの強度の1.5倍を目安にLb数を決めている。ジギングではPRノットを多用するが、キャスティングではFGノットで結束。PRノットと比べて強度は若干下がるものの、ガイドとの摩擦抵抗が低減できて飛距離が伸びるし、トラブルが少ないというメリットがある。しなやかで扱いやすく、FGノットとの相性のいいサンライン・システムショックリーダーナイロンを使用。

●ルアー…基本的にはベイトの種類や大きさに合わせてシルエットやサイズを選択する。ただ、サイズに関係なくヒットすることもあるので、できるだけ豊富なバリエーションを用意しておくのが理想だ。

特大クラスを想定したタックルでは、飛距離を稼ぐために必然的にルアーサイズが大きくなるが、タックルがライトになるにつれてルアーの選択肢が増える。メインルアーとなるダイビングペンシルは60~100㌘が標準となるが、場合によっては30㌘までサイズを落としたり、ときには120㌘以上を使用することもある。

ジグミノーも非常に有効なルアーで、キハダゲームでは大きな武器となる。また、ターゲットが沈んでいたり、水潮や人的プレッシャーによってなかなか水面を割って出ないときはポッパーの実績が高い。

●フック…フッキングや耐久性を考慮し、強度のある太軸でなおかつ刺さりがよいトレブルフックを選びたい。最近は大型ルアーに対するシングルフックの有効性を模索中で、がまかつ・シングルフック62バーティカルヘビー5/0のタンデム仕様を自作して試している。また、ライトライン&小型ジグの組み合わせではフロントのアシストフックに伊勢尼15号をセットしているが、トラブルレスで快適に扱える。

キハダマグロ ナブラ撃ち3

しっかりとターゲットのサイズを見極め、相応のタックルで挑みたい。

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キハダマグロ ナブラ撃ち4

モジャコなどの極小ベイトを捕食しているメジクラスには小型ジグが有効なケースも。PE1~1.5号クラスのシーバスタックルを使用し、ジグには伊勢尼15号の自作アシストをセットしている。

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キハダマグロ ナブラ撃ち5

メジクラスやカツオがターゲットの場合は、PE2号以下で飛距離を優先したタックルが有利となる。

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キハダマグロ ナブラ撃ち6

このクラス(30~40㌔)が相手になると、PE5~6号でないと安心してファイトできない。

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キハダマグロ ナブラ撃ち7

基本はトレブルフックだが、大型ルアーに対するシングルフックの有効性を検証するためにタンデム仕様の自作フックを使うことも多い。

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《参考タックル》 (VS小型クラス)ロッド=スミス・オフショアスティックGTK-73SJ/リール=シマノ・ステラSW5000XG/ライン=サンライン・キャストアウェイPE2号前後/リーダー=サンライン・システムショックリーダー ナイロン40Lb (VS中型クラス)ロッド=スミス・オフショアスティックGTK-74PG/リール=シマノ・ステラSW8000HG/ライン=サンライン・キャストアウェイ モンスターバトルPE3〜4号/リーダー=サンライン・システムショックリーダー ナイロン80〜90Lb (VS大型クラス)ロッド=スミス・オフショアスティックGTK-77SJH/リール=シマノ・ステラSW14000XG/ライン=サンライン・キャストアウェイ モンスターバトルPE5~6号/リーダー=サンライン・システムショックリーダー ナイロン130Lb程度 (VS特大クラス)ロッド=スミス・オフショアスティックGTK-80SJX/リール=シマノ・ステラSW18000HG/ライン=サンライン・キャストアウェイ モンスターバトルPE8号/リーダー=サンライン・システムショックリーダー ナイロン150Lb ■使用ルアー…スミス・A CUP(145㍉、54㌘)、マグナムサージャー(120㍉、52㌘)、飛烏賊シリーズなど ※フックは、がまかつ・トレブルSP-XHをセット

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