パイオニアの釈迦スタイル《PART1》
人生も釣りも大いに楽しむ!!
ジギング創世記といわれたひと昔前、新規開拓して釣果の得られた海域をメディアを通じて紹介したところ、アングラーが大挙して訪れ、ポイントが潰れたということが数知れずあった。恥ずかしながら私自身も漁師さんとトラブルになったことがある。一時期、雑誌への執筆を休んでいたのも、専業漁師と釣り人の漁場の利用や、互いが共存する意味に疑問を感じたからだ。
専業漁師と釣り人との間に取り決めがあるところや、他県や他港のルアー遊漁船には排他的なところも多数存在する。地域のルールをしっかりと理解し、トラブルなく友好的に漁場を利用していかなければならない。その海域で禁止されている漁法に相当しないかどうかなど、船長に確認のうえで問題の起こらないようにしてほしい。
インターネット環境が整って情報量は20年前とはまったく違う。ルアー遊漁船では前日の釣果情報を見て翌日の予約を入れるお客さんが非常に多いし、同時に釣れていなければドタキャンも多い。だが、私は未だにホームグランドでは半年前から船の手配をすることがある。それは潮回りや魚が釣れるタイミング、天候などの条件がわかっているからこそできることだ。そして、予約を入れたらたとえ魚が釣れていなくても釣行するのが当然だと考えている。
釣行スケジュールが決まった時点から釣りは始まっているわけで、タックルの準備やイメージトレーニングなど、実際に釣行するまでの間もかなり楽しめる。釣れだす時期が以前と比べて早くなったところや、魚のサイズが大きくなってきたり、釣れる魚種までもがかわってきた漁場もある。大きな観点で見ると地球環境もかわってきたのだろうか。そういう誤差も加味して釣行先を選ぶのは非常に楽しい。
私は1958年生まれで、いつまで現役でいられるのかなどは考えたこともないが、前記の大先輩たちの姿を見ているとまだがんばれそうな気がする。でも、最近は特に老眼が進んで細かい作業が億劫です(笑)。足腰は今のところまだ大丈夫かな。行ける間は行く。釣れるときに釣る。まだまだ人生楽しまないとネ‼
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