最強の食わせパターン、ゼロテンションをマスターしよう!!【メバリング編②-1】
フリーフォールの使いどころ
実際、これらのパターンは通常のスイミングやカーブフォールといったアクションに反応がないとき、そういったアプローチでは狙いのポイントにルアーを届けられないときに用いる。ホンダワラのように背の高い海藻や縦ストラクチャーの際、大きな沈み根の回りなどを狙うときには縦に落とすことで効率よくサーチできる。縦にタイトにという視点だ。
タイミングという点では、藻の上面を引いて連発していたアタリがなくなったときにフリーフォールに切りかえて藻のポケットや切れ目を攻める。メバルの浮き沈みを目安にすれば、アタリが少なくなったときにも数を伸ばしやすい。
それでも反応がないときはレンジキープしながらストラクチャー際を泳がせ、ときおり一瞬のフリーフォールを入れてリアクションバイトを誘う。そして、素早くテンションを張ってスイミングに戻す。1回のトレースの中で姿勢を崩すタイミングを何度か入れつつサーチするわけだ。テトラ帯や波止を釣り歩くときは、ポイントを見切る際のアプローチとして試してみるのもいいし、月夜などで魚の反応が薄いときにはそちらをメインに釣りを組み立てるのもいいだろう。
フロートリグを用いて沖で水平姿勢の垂直フォールを用いるタイミングの目安はショートバイトが多い状況だ。ドリフトやリトリーブでしっかりと食ってくるときはデッドスローでレンジキープする方が好結果を生む場合が多い。しかし、それでは掛けきれないバイトが多発するときにはこのフリーフォールを試す価値がある。ジグヘッド単体でのシェイク&リフトのようにジグヘッドをシェイクしながら一度リフトさせ、その後に水平姿勢のフォールをじっくりと見せてやる。
他にも、流れによってもこのフォールパターンは使える。潮流にドリフトさせながらのフォールはパターンにハマりやすい。また、左右の流れ以外にも当て潮や沖に払い出す流れなど、テンションの加減が難しい状態での打開策としても有効だ。
水平姿勢で垂直フォールさせるために…
スパイラル系やリーリング中の一瞬のフリーフォールは竿を送り込んでテンションを抜くだけでOK。しかし、水平姿勢でのスローな垂直フォールを演出するにはシビアなテンション調整が要求される。張り過ぎるとカーブフォール気味になるし、糸フケを出し過ぎるとアタリを察知したときにはすでに魚がワームを吐き出しているということも多い。
リグのフォール速度に合わせて一定のラインテンションをキープするには、ロッドワークとリーリングをうまく組み合わせる必要がある。イメージとしては、ラインが張る直前のぎりぎりのテンションをキープするように竿を送り込みながら、ゆっくりとリーリングするパターンが最もやりやすいだろう。リグのフォール速度に合わせてロッドワークだけでテンションをキープするのはかなり難しいので避けるのが賢明だ。
[spacer] (後編に続きます。近日公開予定)スポンサーリンク
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