ビギナー必見!!【ヒラマサジギング】シャローのジグウェート調整ガイダンス
シャローのヒラマサ狙いではジグのウェート調整により糸フケを抑えた理想のライン角度に近づけることが重要。こまめなウェート調整で悪条件となる要因を排除しよう‼
解説:中川陽平
ウェート選択のコンセプト
私のメインターゲットであるヒラマサ狙いにおいては、水深にかかわらず潮流と風向きによってジグウェートを選択している。というのも、ホームグランドではドテラ流しがメインとなるため潮流と風が重要なキーとなるからだ。たとえば、風がなく潮流によって船が流される状況、もしくは潮も風も弱くて船が流れない状況では、ラインは潮の流れの影響を受けにくい。つまり、重いジグを使用する必要があまりない。
しかし、この逆であればどうだろう? 風と潮流の方向が真逆になるほど、互いの圧力が強いほど、ラインにかかる潮の抵抗が大きくなってラインスラックが発生しやすくなる。よって重いジグが必要になるケースが出てくる。
ヒラマサ狙いでは「ジグを横にスライドさせて…」とか「縦よりも横の動きに反応する」といった話をよく耳にする。確かにこれらを意識することも重要だが、斜め引きでアプローチする際は水中のラインが大きくフケているということを忘れてはならない。この糸フケを最小限に抑えるために、こまめに回収して適切な角度に調整したり、確実に底が取れるように適度にウェートアップすることで好結果に結びつくのだ。
また、風が弱く、潮もそれほど流れていない状況では、ジグをキャストしてもすぐに真下に戻ってきてしまう。そこで、通常よりも軽いジグと太いラインを使用することでラインの浮力や抵抗を大きくし、意図的にトレースラインを調整する方法が有効となる。ラインを太くして潮流の影響を受けやすくすることで、ジグを船のプレッシャーがかからない場所にとどめやすくするのである。このパターンはディープの釣りではとても通用するものではなく、シャローエリア(水深40㍍前後)ならではのメソッドといえるだろう。
パイロットジグ
ジグのウェートはラインとのバランスが重要となる。ヒラマサ狙いではPE4号と160㌘のジグを組み合わせたものをパイロットとしている。そして、その日の状況によって130㌘、180㌘といった具合に調整していく。他には前述のようにラインの号数をかえて対応していくのが私の基本パターンである。
シャローエリアで160㌘のジグは重過ぎると思われるかもしれない。しかし、キャストするパターンが多くなるため、確実に着底を見極められるウェートにすることで根掛かりなどのトラブルを回避しやすくなる。
実際に使用しているジグはBEATのブースF160㌘。その日のベイトサイズや海の状況が掴めない中で、いきなりロング系のジグを投入するのは得策とは思えない。そこで、ちょうどいい長さとシルエットを持つブースFを起用している。
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