【UNCHAIN SKILL act.3】「同一釣り場・定位置における定点観測的釣行」のススメ
私自身が実践している定点観測スタイル。目先の釣果だけを求めるのではなく、アングラーとしての資質を高めるこのスタイルについて詳しく紹介すると…
Text & Photo 安田栄治
長年続けてきた自己研鑽スタイル
前回、このコーナーで紹介した「同一釣り場・定位置における定点観測」というスタイルについて、もう少し掘り下げて解説したい。ベーシックな部分を研鑽したい初級者の方のみならず、確実なスキルアップを果たしたい中級者の方にもオススメのスタイルだ。
これは私自身が20数年前にシーバスゲームを始めた際、身近にこの釣りに精通する友人などがおらず、情報も現在のように容易に入手できなかったことなど、他に選択肢がなくて採用したスタイルだ(20数年前の奮闘記はコチラ)。ただ、メバルゲームやエギング、河川&サーフのヒラスズキゲーム、豆アジングなど、新たな魚種にチャレンジする際には必ず採用して自分の釣りを作り込んできた、信頼できる自己研鑽スタイルであると自負している。また私自身、マルチアングラーという分類になると思うが、実際にそれほどの器用さはなく、一定期間、興味の赴くままに1つの魚種を追い求めているに過ぎない。そして、異なる魚種狙いに移行する際、その釣りにおけるベーシックな感覚的部分を呼び戻すためにも先のスタイルを取り入れることにしている。
千変万化するフィールドやコンディション、魚の活性など、釣りに同じシーンは存在しない。そこで釣り場を固定することで確固たるベーシックな部分を効率的に作り上げ、それを起点により高い到達点を求めるというのがこのスタイルの目的だ。今回はエギングを例に解説を進めていきたい。
釣り場選択
まずは先のスタイルを実践する釣り場選びについて解説すると、以下の3項目を満たしていることが不可欠となる。その理由も合わせて簡単に紹介したい。
①釣果実績、ストックがあること…釣れない場所でいくらがんばっても進歩しない。
②超マイナー釣り場or大場所…いつでもエントリーできることが重要で、いかなる時期や時間帯でも竿を出せる場所がなければ成立しない。
③近場かつ交通アクセスがよくてエントリーがラク…頻度の高い濃密な釣行が可能となるから。
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