アジング・フックアップを追求して確実な釣果アップを実現しよう!!《前編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

アジング・フックアップを追求して確実な釣果アップを実現しよう!!《前編》

タックルセッティングの考え方

私のホームグランドである泉南エリアは水深の浅いところが多く、ショアからキャストして届く範囲は地形変化に乏しいのが特徴です。そのため、漁港の常夜灯周辺、もしくは数少ない地形変化であるゴロタ浜周辺のブレイクラインが定番ポイントとなります。

どちらで竿を出すにしても、思い通りに操作できるバランスのタックルを用いることが絶対条件。繊細なアプローチが求められるアジングではこの点が特に重要となります。以下では私が使用しているタックルをもとに解説を進めていきましょう。

アジング・バラシ対策5
繊細なアプローチでアジを攻略するうえでも、まずはタックルバランスをしっかりと煮詰めることが重要。そうやって思い通りの釣りを展開しましょう。

①漁港の常夜灯回りで使用するタックル

●ロッド…メインに使用しているのは6.7㌳のアジングロッド。エクストラファストテーパーを使う人も多いですが、個人的には張りのあるレギュラーファストテーパー的な調子が好みです。さまざまなウェートのリグを扱ううえでもこちらの方が高い反響感度を得られると感じています。

ちなみに、バットエンドにバランサーをセットするとバランスはよくなりますが、それによって生まれる慣性モーメントがリグ操作の繊細な感覚を鈍らせてしまいます。もちろん、好みや用途によりますが、極軽量のジグヘッドリグを用いて繊細な釣りを展開するスタイルでは、バランサーは不向きだと考えています。

●リール…2000番クラスのノーマルギヤをメインに使用しています。以前はハイギヤを併用していましたが、ギヤ比の高いリールで巻き感度の向上を求めるよりも、軽量ジグヘッドをよりゆっくりと巻けるノーマルギヤを選択することが多くなりました。なお、よりスローにリーリングしやすいように、80㍉のダブルハンドルに交換しています。

●ライン…フローティングタイプのPE0.3号を使用。マイスタイルである吸い込み優先のサクションフォール釣法はPEの使用が前提となります(強風時はこの限りではありません)。

この釣法はフォール時にアジがリグを吸い込んだときに出るラインのブレでアタリをとるため、自重のあるフロロやポリエステルラインではフォールのコントロールが難しくなります。

●リーダー…フロロ0.6~1.5号をアジのサイズによって使い分けています。大型狙いでは表面硬度の高いタイプを使用。

●リグ…あらゆる変化をとらえやすいジグヘッドリグが基本。ウェートは0.5㌘、0.8㌘、1㌘の3種類がメインで、アジの吸い込みを妨げないよう、できるだけ軽量なウェートを選択します。

②ゴロタ浜でのタックル

●ロッド…レングスはやや長めながらも操作性のよい7㌳10㌅。ゴロタ浜ではフロートリグで地形変化をスローに探ることが多いため、重いリグを躊躇なく振り抜けるようにやや張りのあるタイプを用います。

※リール、ライン、リーダーは①と同様のものを使用。

●リグ…10㌘クラスのスローシンキングタイプのフロートで遠投して広範囲を探っていくのですが、ワームとフロートの沈むスピードを同調させることで支点を作らないようにし、沖めでもサクションフォール時の小さなアタリをとれるようにします。ワームのフォール速度の調整はかなりシビアで、0.12㌘や0.17㌘の極小ガン玉を打って調整しています。

フックに関してはしっかりと合わせたいので、線径のやや太いタイプを選択。瞬間的にしっかりと合わせを入れると線径が太いぶん開きにくいので貫通させやすくなり、硬い部分にもしっかりとフッキングが決まります。なお、線径の細いオープン系のものは瞬間的な力がかかるとハリが開いてしまうことがあるので、私の釣り方には合わないと考えています。

アジング・バラシ対策6
基本的には軽量なジグヘッドほど吸い込みを妨げにくくなりますが、狙いのレンジや潮流などを考慮してその日のベストセッティングを捜し当てましょう。

※《後編》に続きます

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