最初の1匹を手にする磯のヒラスズキゲーム講座《前編》 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

最初の1匹を手にする磯のヒラスズキゲーム講座《前編》

よいサラシを見極める

初めてこの釣りにチャレンジすると、どこもかしこもポイントに見えるものである。特に荒れた海でそこら中にサラシが発生しているときは、すべてが好ポイントに思えてしまう。しかし、実際にはよいポイントは決まっている。それを見極めるには波のない日にポイントをチェックするのがベストである。

というのは、よいポイントとは波のない日にもサラシができる場所であるからだ。運わるく波のない日に当たったら、ワンチャンスを待って小さなサラシを狙うしかないが、同時に好ポイントのリサーチも徹底的に行ないたい。そうすれば波のある日に必ずいい思いができるはずだ。

他にヒラにとって都合のよいサラシの条件をあげると…。

①なるべくラクに定位できる。

②獲物(ベイト)から見つからない。

③獲物に近づける距離を保てる。

もし自分が魚だったらどうするかを考えれば、この3つの条件が揃う場所に身を潜めるはずである。つまり、待ち伏せ型のヒラスズキにとって都合のよい場所とはサラシの下に身を潜める根があり、大きな波が直接当たらない場所ということになる。磯が急角度で落ち込み、オーバーハングする地形になっている場合は魚がついている可能性が高い。

水深はほとんどの場合、問題にならない。およそ人間のヒザぐらいまでの水深があればヒラスズキがつく可能性はある。深過ぎるポイントよりも浅場の方がヒットの可能性は高いので、足もとのシャローを見逃してはいけない。

気をつけたいのは、潮位によってサラシのできる場所は変化するということだ。干潮時に干上がる場所でも満潮時はサラシができて魚が入ってくるポイントもあれば、満潮時は沖合に沈む磯場も潮が引いてサラシができるところはたくさんある。

特に大潮などの干潮時は普段近づけないような沖合のポイントにエントリーしやすいので、マイポイントを開拓する絶好のチャンスである。ただし、大潮時は潮位の変動が早く、潮が満ちて戻れなくなる可能性も考えられるので十分に注意したい。

磯のヒラスズキゲーム 入門3
[spacer]
磯のヒラスズキゲーム 入門4

シャローなどでベイトが溜まっている状況ではフラットなポイント、つまりヒラが定位する地形変化がなくても餌を追い回して捕食するパターンもある。潮通しのよいスリットや河口付近の汽水が絡むエリアなど、ベイトの魚影が濃いポイントは要チェックだ。

[spacer]
磯のヒラスズキゲーム 入門5

流れが収束するスリットでは波がそれほどない状況でもサラシが発生しやすい。

[spacer]

後編に続きます


【磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて】

※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。


スポンサーリンク

この記事が気に入ったら
いいね!しよう