【ファイトスキルの磨き方】VSショア青物
トルクフルな青物の場合、ヒット後に竿を立てられるようにドラグは若干緩めに設定しておくのが基本。さらに竿は曲げたぶんだけ反発力で返ってくるのでそこを意識したファイトを心がけることで…
解説:西口元晴
適切なタックルバランスの決め方
私の場合、バラす原因の8割は根ズレによるラインブレイクだ。残りの2割はフックオフ(口切れ?)によるもの。相手は大型ヒラマサでいつもやられっぱなしである。
ホームエリアの地磯でのターゲットはブリ・ヒラマサの2魚種。サイズはブリなら5~10㌔クラス、ヒラマサは80㌢クラスからメーターオーバーを狙っている(もちろん、それ以下のサイズも多い)。
ポイントは大きくわけて2タイプ。水深30~60㍍のボトム付近の根回りが狙い目になるエリアと、根の荒いシャローで、トップで食わせるエリアがある。大型ほど根付近(数㍍以内)でヒットすることが多く、根に執着した走りでラインブレイクさせられてしまう。シャローエリアでも根に沿って走られ、根ズレでやられることが多い。
食わせるために有利なセッティング
ルアーを操作するのはロッドだ。ティップが入り、ベリー~バット部で抵抗を受け止めてアクションさせるのが基本と考えている。釣果を得るためにはロッドにどのような性能が求められるのか? 飛距離や大型を寄せるパワーもそうだが、近郊のポイントで釣果を上げるには確実に口を使わせて掛けられる性能が最も重要だと考えている。そのため、食わせのアクションを演出しやすいロッドが不可欠だ。特にボトムのアジがベイトになるときは、ジグアクションによって反応が大きく異なる。
基本的にタックルは2セット用意する。ブリや80㌢までのヒラマサがターゲットの場合、PE3号300㍍にリーダーは60~80Lbをセット。根が荒い場所では80~100Lbを使う。さらに、大型ヒラマサの回遊が期待できるときはPE4号300㍍とする。なお、リーダーはすべて1ヒロ半としている。
ジグはボトムで食わせることを意識して選択。ポイントの潮流や水深に応じて底取り可能な範囲でできるだけ軽いウェートを使用する(80~120㌘がメーン)。トップ用のプラグは14~18㌢の大型ポッパーやダイビングペンシル。ロッドは前述の考え方から、カミワザのショアマサシリーズを愛用している。
ドラグ値の決め方
私はボウズプロダクション・ドラグチェッカーを使って設定しているが、手で強く引っ張ったときに少しラインが出るぐらいのイメージだ。ヒット後はターゲットの大きさによってドラグを締め込んでいくようにしている。
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