さまざまな状態のアジを攻略する4種類のスロー戦術を大公開!!
攻略のシナリオ
まずは潮流や風によって流されるラインの量を考慮しながら、巻きスピードやフロートシンカーおよびジグヘッドのウェートを選択してその日の基準を決めます。ちなみに、私はフロートの中心部にスティック状のシンカーを脱着できるようにしています。シンカーは1.8㌘、2.2㌘、2.7㌘、3.5㌘の4種類を用意(2.7㌘の使用頻度が高い)。フックは0.2㌘ほどのジグヘッド、ワームは2.5㌅クラスをメインに使用しています。
スロー①
基本的なサーチとして用います。キャスト後はカウントでレンジを読みながら、約3秒でリールハンドルを1回転(秒速20㌢ほどのリトリーブスピード)。ときおりロッド操作で縦のアクションを連続で入れ(フロートを20~30㌢ほどリフトするようなイメージ)、その後はフォールで元のレンジに戻します。
これはスローリトリーブに追尾してきたものの、バイトしない個体に口を使わせるのが狙いです。いったんリアクション的な動きを見せ、そこから縦系の動きであるスローフォール、もしくは巻き始めの横移動という、スローながらも動きに変化をつけて口を使わせることを意識しています。吸い込んだときに出る「コンッ」という感じのアタリが多く、比較的バラシが少ないと感じています。注意点としては、リトリーブ距離とアクションの強さ、フォール時間を常に一定に保つよう心がけましょう。
スロー②
ボトムラインをトレースするのですが、巻きスピードは①よりも少し遅く、フロートのみをボトムにコンタクトさせながら引いてくるイメージです。ロッド操作によるアクションはつけない、もしくは軽く1回リフトする程度。ワームを底に這わせるようなイメージで操作すればいいでしょう。
この釣り方はスローなアプローチの中で大型の実積が最も高いパターンです。ただ、巻きで食わすだけに浅掛かりしやすいため、スイープに合わせてフックを引きと重みでねじ込むように意識することが大切。これにより口切れも軽減でき、キャッチ率がアップします。なお、フロートシンカーは①と同じか、それよりもワンランク軽くすると根掛かりのリスクも減ります。
スロー③
潮流が効いているときに表層でドリフトさせるパターンで、アミなどを捕食しているアジを狙うのに有効です。フロートシンカーは1.8㌘、もしくは2.2㌘を選択し、流れに対してアップクロスにキャストします。リトリーブスピードはラインスラックを巻き取る程度。リグがダウンクロスに入ればほぼ巻かず、ときおり連続でリフトしてラインのアソビを少しだけ作りながら流していきます。これによりレンジキープしつつ緩急の変化を演出するだけでなく、吸い込みシロを作ることでフッキング率が上がります。
スロー④
活性が低いというよりも完全にボトムから離れずに捕食している個体に有効なアプローチ。まずはキャスト後にボトムをしっかりと取ります。そこから数回リフトしてリグを持ち上げたら、カーブフォールで底を取ってステイ。アタリはフォール終盤かステイ時に出ることがほとんどなので、そのタイミングでは特に集中しましょう。また、ステイ時にしかアタリが出ない場合はリフトよりもシェイクからのステイが有効となることもあるので覚えておきましょう。
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