さまざまな状態のアジを攻略する4種類のスロー戦術を大公開‼️ | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

さまざまな状態のアジを攻略する4種類のスロー戦術を大公開!!

フロートリグ・大型アジ1

アジングでも有効となるスローなアプローチを極めようと思えば、飛距離が稼げて沈下速度も抑えられるフロートリグが欠かせません。これでさまざまな状態のアジを攻略することができるから…

解説:上杉貴人

スロー戦術に適したリグは?

他のターゲットと同様に朝夕のまづめどきに活性を上げるアジですが、夜間は落ち着いています。小型は漁港内や湾奥シャローの常夜灯周辺などに寄り、大型は地形の変化を中心に回遊。潮の流れが効いている場所や潮が動くタイミングで捕食行動を取ります。このようなときにアジングならではのテクニカルな攻めが必要となり、緩急を生かしたアプローチが効果を発揮します。

ベイトフィッシュをメインに捕食しているときも夜間はスローなアプローチが有効です。そして、アミパターンやボトムの餌を捕食している場合はさらにスローな釣りを展開した方が口を使うことが多くなります。

シンプルな構造のジグヘッドでもその傾向が見られますが、やはり飛距離を稼ぎたいときはどうしても重くしなければなりません。当然ファストフォールが有効な場合もありますが、スローを極めようと思えば、飛距離が稼げて沈下速度も抑えられるフロートリグの出番となります。

フロートリグ・大型アジ2
飛距離が稼げるうえ、ゆっくりと沈下させられるフロートを利用して広範囲でスローな攻めを展開しています。

スロー領域の考え方

私の中でスピーディーなパターンとしてはメタルジグやキャロ、2㌘以上のジグヘッドによるアプローチがあげられます。したがってフロートリグを使用する時点ですでにスローな釣りを意識しているわけです。そして、このスローをさらに細分化して考えると、およそ4パターンに分かれます。

◾️スロー①…リグを全層に通してアジの反応をうかがうパターン。これをスローなアプローチの基準としています。

◾️スロー②…①と同じくリトリーブが中心ですが、ボトムを舐めるように引くことを意識。ミディアムスローな釣り方となります。

◾️スロー③…フロートのシンカーを軽くして沈下速度を抑え、潮流になじませながら表層付近を流すパターン。アミパターンを意識した釣り方で、リグを流すことを中心に考えているので極スローということになります。

◾️スロー④…完全に底を取り、フワフワとリフトさせてからボトムやウィードに絡めて落とし、跳ね上げからのスローフォール、そこからのステイを意識してエビやワレカラを演出。ボトムで餌をつつく個体をターゲットにしたパターンです。極スロー&ステイと私の中では最もペースが遅い釣りとなります。

基本は以上の4パターンですが、当然風向きによってはラインが引っ張られたりしますし、潮流の影響も考慮してフロートの沈下速度を調整する必要があります。この点についてはアジャストレベルの話です。したがってその場で臨機応変に対応する必要があり、分類することはできません。そこで以降では先のスロー①~④を基本に考え、それぞれの釣り方を解説します。

フロートリグ・大型アジ3
4パターンのスロー戦術でさまざまな状況に対応します。

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