スローを極めて攻め手を拡大【完全無欠の食わせ術】《PART2》VSメバル
スロー領域の考え方
私の場合、スローな釣りを展開する際にロッドワークでスピードをかえることも多い。今回はその代表的な例を紹介したい。
最もスローな釣りを演出できるのがロッドを微妙にさびいてテンションを調整する方法だ。このとき、リグはステイに近い状態である。メバルが口を使うマージンがほぼない状態で、微調整が必要な状況で用いる。この方法はレンジキープ力に優れ、手もとに意識が集中するぶん素早い合わせが可能となる。
続いてスローに誘えるのがカーブフォールであり、リグはゆっくりと円弧を描くように沈下する。このとき合わせを入れやすい位置でロッドを保持しておくとよい。ジグヘッドの自重と風が沈下スピードに大きく影響するのでこまめなウェート調整が必要となるが、ロッドワークがほぼ不要なので集中力が持続しやすい。
最後に、スローな釣りの中でもやや速度感のあるアプローチとしてタダ巻きがあげられる。これは最も自由度の高いアプローチであり、デッドスローから高速リトリーブまで演出できて、リグをフォール、もしくは上昇させることができる。ただ、フッキングについては巻き合わせが主体となりがちなので無理な体勢での合わせを求められることがしばしばである。
スローなアプローチの基本は以上の3パターンだが、もちろんこれらを組み合わせることでより効果を発揮することもある。たとえば、着水後はロッドをさびいてトレースし、足もとに近づくにつれてカーブフォールさせていくなど、リグの距離を考慮してもいい。いずれにしても臨機応変にベイトやメバルの活性にマッチするアプローチ法を見つけたい。
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