スローを極めて攻め手を拡大【完全無欠の食わせ術】《PART2》VSメバル | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

スローを極めて攻め手を拡大【完全無欠の食わせ術】《PART2》VSメバル

スロー メバル1

メバルゲームではときとしてリトリーブスプードの設定が非常にシビアになる。そのようなときはステイ、カーブフォール、タダ巻きの3パターンを基本に釣りを組み立ててヒットに繋げよう!!

解説:馬上憲太朗

スローが有効となる状況

メバルゲームにおいてスローな攻略が必要な場面はベイトと魚の活性に起因することがほとんどだ。まずはそのメカニズムを紐解いてみよう。

ベイトについては、ルアーゲームではマッチ・ザ・ベイトがセオリーだが、基本的にはリトリーブ速度もその考え方でベイトに合わせてスピードを変化させればよい。たとえば、イカナゴやイワシなどの小魚の場合は遊泳スピードが速いのでリトリーブ速度がそれなりに速くてもメバルは口を使う。一方、遊泳力の低いアミやプランクトンなどのベイトパターンではリトリーブが速いと口を使いにくい。

続いて魚の活性について。一般的に高活性の場合はリトリーブスピードを速く、低活性の場合は遅くするのがセオリーと思われがちだが、必ずしもそうとは限らない。たとえば、スローリトリーブでしか口を使わないものの入れ食いになることもある。この場合、必ずしも魚の活性が低いとはいえないはずだ。

これは単純にアングラーがコントロールしやすいリトリーブスピードの領域が速めというだけで、ほとんどの人が釣りやすくて魚を手にすることができるので高活性だと思われがちなのだろう。

私が考える魚の活性とリトリーブ速度の関係はマージンにある。たとえば、アミパターンのベースラインがリールのハンドル0.3回転/秒だとすると、活性の高いときは+-0.3回転/秒までマージンがあって口を使ってくれる。一方、活性が低いと+-0.1回転/秒のマージンしか得ることができないというイメージだ。マージンが少ないから結果としてバイトが得られにくく手返しがわるくなり、活性が思わしくないと人間が判断する材料になってしまうという理屈である。

まとめると、アミパターンでメバルの反応のあるリトリーブスピードにマージンがないケース、これがスローが有効となる状況の代表例といえる。

スロー メバル2

「魚の活性が低いときはスロー」と考えるのは早計。リトリーブスピードのマージンに注目することで…!!

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