【ショア青物ゲーム】飛距離アップへの取り組み
ショア青物ゲームにおいてルアーの飛距離を稼ぐことはヒットチャンス拡大に繋がる。まずは基本型をマスターし、スロー&脱力を意識して飛距離アップを実現しよう‼
解説:赤木光広
飛距離の重要性
春になるとさまざまな魚の捕食活動が活発になり、水温が16度台で安定すれば、たくさんのベイトが磯際に寄ってナブラも頻繁に発生するようになる。特に春に産卵がからむブリは荒食い期となるので引きも強い。さらに、カンパチやヒラマサも含めて青物釣りを楽しむうえでは1年のうちでもベストな時期といえる。
この時期のブリはキビナゴの群れについて回遊していることが多い。そして、ナブラがルアーの射程範囲からはずれたり移動が早かったりと、モグラ叩きのような状況になることも珍しくない。その中でもルアーの飛距離をしっかりと稼ぐことができればおのずとチャンスが広がる。
遠いナブラを狙うときはもちろん、向かい風の状況、切り立った磯でバックスイングが取れないときなど、厳しい局面でもロッド性能を最大限に引き出すキャスティングの技術を身につけていればヒットに持ち込めることも多い。
ロッド性能をフルに生かすためのテクニック
まずはキャスト時の力の入れ方が重要となり、これは野球やゴルフのスイングとよく似ている。たとえば野球の場合、ホームランバッターのスイングを横から見るとテイクバックが深いことがわかる。そして、このときのモーションはゆっくりと弓矢を引くときのような動きだ。
ロッドを前へ押し出すときにも初速を上げ過ぎたり、力を入れ過ぎないように注意したい。ラクにゆったりとしたスイングでリリースの瞬間だけ力を入れるようにするとよい。力を入れるとスイング速度が落ちてしまうからだ。余分な力を抜いてトップスピードを上げ、リリースの瞬間だけ力を加えることで最大限のパワーを引き出すことができる。
実際に振り始めから全力でキャストしているアングラーはあまりルアーを飛ばせていない。人より飛ばすにはムキムキの筋肉が必要と勘違いされている方もいると思うが、見た目は華奢な人でもキャストの基本ができていればかなりの飛距離を稼いでいる。とにかく力ではなく、投げ方とタイミングを意識した練習を心がけてほしい。
[spacer]スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。