【ハタ系・青物・ヒラスズキ】春のロックショアゲーム満喫術 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア

【ハタ系・青物・ヒラスズキ】春のロックショアゲーム満喫術

オオモンハタ 磯1

水温の上昇に伴い、各ターゲットの活性が上がります。特に魅力的な魚種が揃う磯場は条件によってさまざまなゲームが楽しめます。今回はハタ系ロックフィッシュや青物狙いについて僕なりの楽しみ方を紹介します

解説:葛原正夫

春のハタ系ロックフィッシュゲーム

僕はほぼ1年を通してオオモンハタやアカハタといったハタ系ロックフィッシュを磯で追い求めています。その中で大まかなシーズナルパターンは次のようになります。

●初夏~秋…ハイシーズン。

●初冬~冬…一発大物狙いの時期。

そして、春は徐々に釣況が上向いてくるといった感じです。水温が18度ぐらいにまで上がるとハタ系のターゲットが動き始めるので、それがおおよその判断基準となります。ただ、こまめにフィールドへ通わないと実際に釣れ出すタイミングは掴めません。

活性の上がりきらないオオモンハタを攻略するには?

昨春(2017年)の釣況を例にあげると、冬場から狙い続けて4月に入ってアカハタがボチボチと釣れ始めましたが、オオモンハタはまったくヒットしませんでした。状況としては水温が17度を上回らない状況が続いており、ゴールデンウィーク終盤ごろになってようやく18度を越える日が出てきました。そこで、少しでも温かい潮が当たっているであろう外洋に面した沖磯のディープエリアへ釣行したところ、狙いのオオモンハタをキャッチすることができました。

オオモンハタ 磯2
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オオモンハタを狙う場合、ジグヘッドにシャッドテール系ワームを装着したスイミングメインのリグを用いるのですが、このときは水深のあるエリアで確実にボトムが取れるよう、ジグヘッドは30㌘以上のウェートを用意。ロストも想定して多めに持参しました。また、ワームのサイズは4~5㌅で、カラーについてはピンクや赤などアピール力の強いものと、色のトーンを抑えたナチュラルカラーを用意。春は夏のハイシーズンと違ってフグやキタマクラといった餌取りにワームをかじられる心配が少ないので助かります。仮に餌取りに邪魔をされるようならカラーのトーンを落として対応すればOKです。

そして、水温が上がりきらない時期は宙層以深を狙います。シーズン初期は魚がチェイスしてくる距離も短く、宙層以浅まで追いかけてくるほど活性が高くないように感じています。また、ブレードを装着するのがこの釣りのセオリーですが、反応が乏しい場合はブレードを警戒してバイトに至らないケースもあるように感じているので、ブレードを外してアプローチするということも頭に入れておけばいいでしょう。

アプローチは扇状にキャストして反応がなければ立ち位置を変更。これでポイントをくまなくチェックしていきます。その中で沈み根や急なカケアガリ、もしくはカケサガリを見つけることができればそこが狙い目となります。そのような場所があればキャスト方向をかえたり、少し時間を置いてから再びアプローチするなど執拗に狙いましょう。

前述した昨年の釣行では水深のある沖磯に渡礁したのですが、少し沖に一気に落ち込むブレイクラインがあったのでそこを狙いました。このような場所はラインブレイクのリスクが高まるものの魚がついている可能性が高く、やはりそこでヒットしました。

それと、この釣りで最も苦戦を強いられるのがランディングです。当然ながら魚が大きいほど大変で、同行者がいる場合は玉網入れを頼めますが、単独ならネットを使う余裕がないので抜き上げることになります。そして、ランディング時は磯の先端部に出ることが多いため、波の高い日や極端に足場のわるい場所では危険を伴います。ライフジャケットやスパイクシューズなどを着用してしっかりとした安全装備で臨むことはもちろんですが、それでも危険を伴う場合は掛けた魚を諦めることも大切です。

オオモンハタ 磯3

急なブレイクラインなどが狙い目となり、そこをスイミングでアプローチします。

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