食味抜群のターゲット、ハタ系の魚をショアから手にする方法を徹底解説

ボトム攻略の質を高める３つのエッセンス

①リグコントロール

基本操作…リーリング主体ではどうしてもアクションやスピードにムラが出やすく、同じパターンを再現するのが難しくなります。その点、ロッド操作によるアクションなら振り幅やスピードをそのままルアーの動きとしてとらえることができ、水中の様子もイメージしやすくなります。

コロコロメソッド…一般的にテキサスリグではバレットシンカーを用いる人が多いですが、私は丸玉オモリを使用しています。最大のメリットは着底したオモリが転がりやすいこと。そのオモリが後方のワームを引っ張ることで底を這うように動き、ボトムをよりタイトに探ることができます（バレットシンカーの場合は先端部が支点となって回転するため、うまく転がらないように思います）。

そのため、着底してすぐにはアクションに移行せず、転がるかどうかをしばらく待つようにします。ラインを張って竿を立てた状態で止めていれば、「コトコトコト」といった具合に明確な感触が伝わってくるはずです。

ただ、これをあまりに多用し過ぎると岩の割れ目などにシンカーが挟まって根掛かりすることもあるので要注意。それでも、冬場はそうやって積極的に探らないと食ってこないことも多くなります。

②地形の把握法

リフト後のカーブフォールで着底までに要する時間から底の起伏を把握していきます。カケアガリであれば着底までの時間が短くなり、少し時間がかかるようならフラット、まったく着底しない場合は落ち込みやカケサガリと考えられます。また、テキサスリグのオモリが転がる感触が伝われば、そこにシモリや岩などがあることも想像できます。

常にこの作業を行ないながら釣りを進めていくことで、ポイントの地形がかなり鮮明にイメージできるはずです。これで魚のつき場やアクションといったヒットパターンを明確に把握することができ、似たようなポイントを探って再現性のあるアプローチパターンを求めたり、引き出しを増やすことにも繋がります。

③感度アップ（風への対処法）

リグのウェートは底取りができる範囲でできるだけ軽くする方が食いがよくなります。ただし、そのぶん感度を鈍らせる横風にはしっかりと対応する必要があります。特に低水温期は手もとには伝わらなくともラインが一瞬フケるだけのシビアなアタリもあるので、とにかくラインをしっかりと張ることを意識しましょう。

ロッドワークでアクションをつけている際に横風が吹いたら、必ず竿先を下げて風かみにさびくように引っ張って張りをキープします。面倒ではありますが、ヒットに持ち込むためにも欠かせない作業です。

根掛かり対策

ボトム狙いがメインとなるため、どうしても根掛かりのリスクが高くなります。根掛かりした際は強引に外そうとせず、手もとのラインを引いてティップが少し入るぐらいまでテンションをかけます。そして、ラインを持つ手を放して一気に緩めると外れやすくなります。

また、海藻が繁茂している時期はこれにフックが掛かってしまうとなかなか外れません。ファイト時の強度を考慮すると2/0や3/0のオフセットフックが理想ですが、♯２～３ほどの小バリや細軸タイプにすればフックが折れやすくなるのでラインシステムを組み直す手間が省けることもあります。

ファイトの心構え

アタリは居食いのような「コンッ」という単発的なものが多いです。アタリがあれば即合わせを入れ、できるだけ竿を立てて素早くリールハンドルを巻いて根から離すようにします。30㌢を越えるハタ類の引きはかなりトルクフルで、根に入られることもしばしば。立ち位置をかえてあらゆる方向から引っ張ると離れることも多いので、慌てずに対応しましょう（むしろ、根に入られることを前提に考えておいた方が冷静に立ち回れると思います）。

《参考タックル》ロッド＝ノリーズ・ロックフィッシュボトム パワーオーシャンRPO76XXHC2 “DOUBLE EXTRA HEAVY MONSTER”- Baitcasting Model、RPO710HS2 “SOLID TIP HEAVY SWIMMING” – Spinning Model／リール＝シマノ・カルカッタ コンクエスト201、ツインパワー4000PG／ライン＝デュエル・Armored F+ Pro ロックフィッシュ１号／リーダー＝デュエル・パワーカーボン ショックリーダー25Lb

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