スローピッチジャーク・細ラインのメリットを最大限に引き出して大幅スキルアップを実現しよう!! | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

スローピッチジャーク・細ラインのメリットを最大限に引き出して大幅スキルアップを実現しよう!!

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実釣で意識したいこと

細いPEラインを用いることで、軽量でシルエットの小さいジグを使用できるのもメリットの1つです。たとえば水深100㍍で120㌘のジグを使用し、ぎりぎり着底が分かる範囲で釣りをしていたとしましょう。そこからPEの号数を落とせば90㌘程度のジグウェートでも底取りができるかもしれませんし、同じ重さのものでも一段階フォール時間の遅いジグを使えるということが分かれば選択肢はかなり広がります。このような点も意識しておきたいところです。

私が得意とするのは潮流の速いエリアで底に張りつく根魚などを狙うパターンです。この場合は幅広いエリアに点在する根をピンポイントで撃っていく必要があります。そして、このようなときは糸フケが出にくい細めのPEラインが大きな武器となるのです。

PE2号以上で釣るときは潮にラインを取られ、シャクり上げたあとの再着底にかなりの時間を要します。その結果、狙いの根をはずしてしまったり、場合によっては放出されたラインの影響で着底感が鈍り、根掛かりが多発する恐れもあります。その点、細いPEラインを使えば効率よく誘うことができ、ヒット率がアップします。

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攻め手を広げるためにもライン選択は慎重に考えましょう。

細ラインの有効性を最大限に引き出すために…

ラインの号数を落とすことで水中での抵抗が減り、少ない力でジグを動かすことができます。ただし、ライトラインは低負荷で伸びやすいという性質もあるので、竿の反発やリーリングを用いるスローピッチではこの点を踏まえたうえでの道具立てがキモとなります。

まずはジグをセットした状態でスローピッチの基本である竿とラインの角度を90度に設定。ワンピッチでシャクッてみて自分の中でのベストな動きがキープできているかどうかを確認します。

パワーが強過ぎる場合はリーリングスピードを落としたり、竿の角度を少し下げてジグをよりていねいに、おとなしく動かすことを心がけます。それでも動き過ぎていると感じる場合は、同じラインでもリール1回転の巻き取り量の少ないものをセットしたり、竿のパワークラスを下げることも視野に入れます。そうやってライトラインの性能をフルに発揮できるように道具立てを煮詰めていくことが肝心です。

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デメリットの克服法

何かとメリットの多い、細いPEラインですが、当然デメリットもあります。まずは最も重要な強度について。強度にはおおよそ直線強度、結束強度、耐摩耗強度の3点があります。

直線強度…加工技術の向上もあって年々強くなっていますが、当然細くなれば強度は落ちます。それでもターゲットが青物の場合はある程度対応できますが、トルクのある大型根魚を底から引き離すには瞬間的なパワーも必要となります。

結束強度…PRやSF、FGノットをはじめ、ジギングには高強度の結束法が求められますが、結束の際のパワーの分配や摩擦により熱を発生させてしまうと細いPEラインはあっという間に切れてしまいます。これを克服するには、強度が出るまでひたすらノットを組む練習を繰り返すしかありません。

耐摩耗強度…テンションがかかった状態でラインが何かに触れると毛羽立って切れてしまいます。さらにラインは常にガイドやスプールに接触しており、サミングなどによっても摩擦が生じるので強度劣化が早くなります。そこでこまめな交換が必要となり、金銭面での負担も大きくなります。

他にもラインワークが難しくなったり、折れ曲がるなど、ありとあらゆる部分に気を使わなければなりません。そういった意味でも細ラインの釣りは精神的にも疲れますが、こればかりは慣れるしかありません。ただ、ここまで説明してきたように細ラインを使いこなすことでさまざまなメリットが得られるのは確かです。少しずつ号数を落として無理のない範囲でチャレンジして下さい。

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細ラインのポテンシャルを引き出そうと思えば何かと気を遣う部分も出てきます。しかし、そこにチャレンジすることでスキルアップが達成できることは間違いありません。

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