磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART1 ナチュラルドリフト】
トレースコース
[spacer]正直、私にとってトレースコースはあってないようなものである。不親切で申しわけないが、私のトレースは線ではなく点に近いからだ。わかりづらいかもしれないが巻きの釣りではなく、流れに同調させることをコンセプトとしている。重要なのはいかにルアーを自然になじませるかである。
まず、キャスト後は定位しているヒラスズキに対し、ルアーが餌であることを意識づけるために派手なトゥイッチでアピールする(決して食わせることが目的ではない)。ここでうまくルアーを発見させることができれば、この先のアクションはあまり重要ではない。なぜなら、すでにヒラはサラシに向かってくるルアーを餌と判断して食うタイミングをうかがっているからだ。
ルアーがサラシに差しかかれば、定位しているであろう魚へと向かう流れのタイミングに合わせ、ラインを張らず緩めずの状態にする。そうやってルアーをヒラスズキのもとへ流し込む。うまくタイミングが合えば、ヒラスズキはロケットのようにルアーに飛びかかってくるだろう。
ルアーは左右に流されたり、潜り潮をとらえて流されるベイトと同じ状態になる。これこそが、違和感なく食わせるためのトレース&ドリフトである。
ランディング
[spacer]気持ちに余裕を持って…
フッキングに持ち込んだ後は、できるだけ根の少ないオープンエリアに誘導してファイトを楽しみたい。私は魚が弱るまでじっくりと待ち、必要以上に時間をかけずに波の影響の少ない場所や磯裏などに誘導してズリ上げるようにしている。バレやすい魚なので急なラインテンションの変化はNGだ。なるべく一定のテンションをキープしよう。
波、足場、地形の見極めなど、安全に取り込むためには常に周囲の様子を冷静に判断する必要がある。気持ちに余裕を持ってファイトすることでバラシや事故は軽減できるだろう。魚だけに注意を向けることは絶対に避けたい。
(SWゲームフィッシングマガジン 2014年2月号より)
[spacer]※上記のリンク先にある「磯のヒラスズキゲーム・安全とマナーについて」を必ず読んでいただき、ルールやマナーを守り、安全対策をしっかりと講じたうえで事故やトラブルのない釣りをお楽しみ下さい。
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