磯のヒラスズキゲーム・厳寒期のテクニカルノート【PART1 ナチュラルドリフト】
コンセプトはルアーを流れに同調させること。水中目線でヒラスズキのつき場を推測し、本命の流れにルアーを委ねることで…
解説:赤木光広
[spacer]過酷な自然状況と対峙しながら1対1の駆け引きが楽しめるストイックなゲーム性、苦労して引きずり出した1匹や精悍な魚体を手にしたときの喜びなど、この釣りならではの魅力は今でも色あせることはない。
釣果に恵まれなかったり、バラシが続くこともこの釣りでは非常に大事な要素だ。その悔しさを糧にし、寒さにめげずにフィールドに通い込み、ぜひとも美しい銀鱗を横たえて冷たい風を心地よい風にかえてほしい。
ポイント考察
図の地形は私がよく通うポイントを例にしている。まず、前方に横長のシモリがあり、これによってサラシができる。また、水道部では左右に流れが生じる。そしてヒラスズキが定位しやすい深みがあるのが理想的である。このようなポイントはどのエリアにも存在する一般的な地形だ。
ただし、釣りが成立するかどうかは、潮位によって大きく左右される。潮位が高過ぎるとシモリが隠れてサラシができないし、低過ぎると波がシモリを越えずにサラシが広がらなかったり、ヒラスズキが定位するスペースがなくなることもある。というわけで、サラシが広がるベストな潮位をポイントごとに把握しておきたい。
ポジショニング
[spacer]まずは、その日のポイントの状況を見極めてヒラスズキのつき場を判断し、ムダ打ちをせずにルアーをがっつりと食わせるように心がけたい。つまり、風向きによって左右どちらのサラシ(流れ)が理想かを判断するわけだ。
具体的には波が少し弱いときはサラシがより広がる方、逆に波が強過ぎるのであればサラシの薄い方を選んだりしている。ヒラはベイトを捕食するうえで理にかなったポジションに必ず定位している。アングラーからはポイントが面で見えるが、実際には3Dの世界で捕食が繰り広げられている。だから目視できるサラシや流れだけでなく、必ず地形もからめた目線でつき場を想定したい。
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