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システマチックな戦略でアオリイカを攻略

エギング ボトム1

結果を残すエキスパートがルーティーンとしていることは、基本的な部分も含めて重要であることは確かだ。状況に応じた最善のアプローチを繰り出すためにもそのノウハウに学ぼう!!

解説:吉田 聡

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釣りの組み立てに必要な情報を収集

ポイントにエントリーしたら、まずはイカの居場所を想定して釣り座を決定する。そして、その位置からどのように攻めればイカの目前に餌木を届けられるかを考える。このときに把握しておきたいのは風向き、潮流、水深の3点だ。それぞれがアプローチにどのような影響を及ぼすのかというと…。

①風向き…エギングでは微妙なテンションコントロールが要求されるが、ラインが風の影響を大きく受けることを考えると、風の向きと強さを把握しておかなければうまく餌木を操作することができない。

②潮流…時間とともに変化するので最初の数投で素早く察知することが大切。潮流が把握できれば餌木のコントロールや着底点を想定したうえで投入点の逆算が可能となる。また、シャクり後の間合いの取り方も決めることができる。さらに、潮流変化をとらえることでフィーディングタイムの到来や回遊など、時合を予想することができる。

③水深…これがわかればポイントの特性をある程度把握することができ、季節に応じて狙い目となる場所であるかどうかが判断できる。またキャスト方向別の水深がわかれば、地形の変化などを読み取ることもできる。

諸条件の把握法

風向きについてはキャスト後にたなびくラインの方向を見れば容易に判断できるが、これが餌木のトレースコースに大きく影響する。横方向の風では餌木をコントロールしづらいため、キャスト方向や立ち位置を調整する。狙いの場所で餌木をフォールさせたり、ステイさせることができるようになればOKだ。また、どうしても修正できない場合は細かいアタリをとることを諦め、フォールやステイ中にどんどんラインを出して餌木の挙動を安定させる方が釣果に繋がりやすいこともある。

続いて潮流についてはキャスト方向と餌木の回収方向のズレを確認すれば把握しやすいが、潮流が緩くて風が強いときなどは非常にわかりづらい。そのようなときは餌木を左右に投げわけ、カーブフォール時のテンションの強さを目安に判断する。左よりも右にキャストしたときの方がテンションが強ければ、潮は左から右に流れているということになるが、前述のように潮流は変化するので定期的にチェックするようにしたい。

最後に水深について。餌木はラインテンションがかわらなかったり、極端な二枚潮の状況でなければ等速で沈下する。そこで腕時計の秒針などを見ておおむね何秒で着底するかを確認。強風などではっきりと着底がわからないときは餌木をフリーフォールさせ、あらかじめ決めておいた秒数が経過したところでテンションを加え、ボトムの感触が得られるかどうかで着底を判断することもある。以上の手順で正面と左右45度の角度に投げわけてそれぞれの水深をチェックすれば、おおよその地形が判断できる。また、このようにポイントや状況をチェックする際は飛距離が稼げてフォールスピードが速いタイプの餌木が重宝する。

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