【ショア青物ゲーム】海況変化を察知してターゲットの動きをとらえる‼
アプローチの流れ
まずは立ち位置を決める。波にさらわれないないような場所から潮目やブレイクを狙うのだが、北西風に負けないようにしっかりと潮目やカケアガリの沖にルアーを投げ入れることが肝心だ。本来、この作業を続けるのはしんどいものだが、これを楽しく感じられるようになれば本物の青物釣り師である。
実釣解説
ここからは実際の釣行時の模様をピックアップし、状況に合わせてどのように立ち回るかを紹介したい。
釣行したのは年末で、例年正月明けから青物の実績があるエリアで竿を出した。ベイトはキビナゴで夜明けからかなり強い北西風が吹き、昼にかけて強さが増すとの予報であった。
A磯は毎週友人が通っており、好釣果を上げていた。その日もそこに入釣するようなので、私は邪魔にならないようにとB磯で竿を出すことに。A磯から10㌔ほど離れた場所だが、同じようなタイミングで釣れることが多い。また、岬を回ることができるので北西風が強くなれば風裏に逃げることも可能だ。さらにワンドがあり、風と青物のプレッシャーによってキビナゴが溜まる可能性が高い。
キャストを開始すると、まずはワンドでメジロをキャッチ。その後、ベイトのキビナゴにメジロの単発ボイルがでたが、ルアーには反応がわるいので無視する。
全力でキャストしたペンシルは60㍍沖から潮の流れを横切り、流れと波の状態からいかにも食いそうな雰囲気の40㍍沖のカケアガリに差しかかった。そして、その真上でドカンと飛沫が上がってメジロがヒットした。
しばらくすると予報通りの暴風となり、波のパワーが上がった。ワンド内はあっという間に茶色く濁り始めた。これを機に岬を回った場所にポイントを移動。ここではサラシ周辺にキビナゴの姿がちらほらと確認できた。
さっそくキャストするとペンシルにミスバイト。風裏のポイントだが吹き回しの風が強い。そこでライン処理と波の荒さを考慮してポッパーに変更。風を横切らせるように75㍍ほど遠投し、派手なポッピングを1回入れた後に速めのアクションで誘うと、ドカンと良型のメジロがヒット。この後はさらに北西風が強くなったので撤収した。
帰路にA磯に入っていた友人と合流して互いの釣果を確認。向こうは群れが抜けたようでハマチがヒットしたのみ。北西風に対する逃げ場もないので早々に撤収したとのこと。次の入れかわりでヒラマサが入ってくることに期待し、風が落ちる翌週に再びA磯に釣行するといっていた。
一方、私がキープしたメジロの腹からはキビナゴがどっさりと出てきた。視覚で判断する以上にキビナゴが入っていたようだ。そこで翌週もB磯への釣行を視野に入れた。ただ、数日間は強烈な北西風が続くのでワンド内のキビナゴが抜ける可能性がある。そうなると沖のカケアガリを中心に攻めることになるだろう。
いずれにしても、来週はB磯で実績の高い下げ潮が朝イチからきいているので期待大だ。また、この読みがはずれるようなら、その翌週は黒潮の影響が強いC磯がおもしろいかもしれない。
…と、こんな具合に自身の経験と友人の情報によってエリアとポイントを決定している。
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