【メバリング】究極の食わせを実現する真のデッドスローとは? | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 3

【メバリング】究極の食わせを実現する真のデッドスローとは?

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デッドスローの極意

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デッドスローの定義

流れと同調させた状態をゼロ(ステイ)とし、そこからほんの少しだけ速く引くスピードをデッドスローとしてとらえている。たとえば、動く歩道(ムービングウォーク)を流れとすれば、その上でゆっくりと歩くようなイメージだ。つまり、単に流されるだけの浮遊物ではなく、アピール過多にならないよう極小ベイトならではの微細な生命感を演出できるスピードをイメージしてリグを操作する。

演出方法

シェイクリフトで張らず緩めずのテンションにし、そこから薄くラインを張る状態(完全にラインを張る一歩手前というイメージ)をキープするようリトリーブする。

潮流の速さ、リグの位置(潮かみ、潮しも)によってラインテンションは変化するため、こまめなシェイクリフトとリトリーブスピードの微調整で理想のテンションをキープするように心がけたい。

さらなるスローを意識することで…

スピードの基準は人それぞれだが、スローからストップ(ステイ)までの間のスピードを使うイメージとなる。私は食いが渋い状況ほど、どこまでステイに近づけられるかを目差している。ある程度のデッドスローでも反応を得られない場合は、もう一段階テンションを抜くよう意識したい。

もちろん、テンションを抜くほど感覚が鈍り、実際にはリグが流されているだけの状態になることも考えられる。そのためにも、ラインメンディングと微細な波動を演出するアクションを兼ねて、こまめなシェイクリフトを欠かさないようにしたい。

メバリング デッドスロー5
メバリング デッドスロー6

薄くテンションをかけた状態でシェイクリフトを入れると、竿先を送り込んだときに「フワッ」と抜ける感触が伝わった後、竿をリフトしてすぐに「コツッ」とリグからの反響が伝わってくる(テンションが抜け過ぎている場合は、竿を送り込んだ際に「フワッ」という抜けるような感触を得られない)。このあたりの手感度にも注目してテンション調整の目安としたい。

デッドスローをキープできる“流れの筋”を捜す

まずは視認できる情報から大まかにポイントを絞り込んでいく。地形的な変化はもちろん、夜間でも注意深く海面の様子を観察していれば潮目やカガミ潮、波立ちの違いなどを確認できるはずだ。そういった潮流の変化が期待できるポイントが狙い目となる。

ある程度狙い目を絞り込んだらリグをキャストし、流れ方や手もとに伝わる感触を頼りにデッドスローを演出しやすい(=理想のラインテンションをキープしやすい)流れの筋を捜していく。つまり、視覚情報で明確にピンポイントを絞り込んでからデッドスローで食わせるというよりも、大まかにキャストして常にデッドスローでアプローチしながら手感度を頼りに理想の流れを捜せばOKだ。具体的には以下の手順を参考にしてほしい。

ポイントを捜す手順

①まずは真正面にリグをキャスト。シェイクリフト時の反響でリグの位置を把握しながら流し、流れの方向を確認する。

②デッドスローを演出できる程度の速さで左から右にゆっくりと流れている場合は、リグを長く流せるよう左(潮かみ)にキャスト。

③薄いラインテンションをキープしながら潮しもまで流すのが理想だが、わずかな流れの変化でテンションが変化するケースも。その場合はデッドスローをキープできる範囲だけリグを通すのも一手(うまくテンションをキープできない状態となれば、回収のタイミングと考える)。

以上のアプローチを基本にして釣り場の流れの状況を大まかに把握し、キャストポイントやポジショニングを微調整しながらデッドスローを演出できる流れの筋に狙いを絞って効率よく探りたい。

メバリング デッドスロー7

高活性時などはスピードに関係なく食ってくることも多いが、条件的に厳しいときほどデッドスローを演出できる潮の流れを捜していくことでヒット率がアップするはずだ。流れを意識した釣りは勝負が早くつくことが多いので、反応がなければ同じポイントに固執し過ぎず、広範囲をチェックするのが効率的だ。

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メバリング デッドスロー8

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