【磯のヒラスズキゲーム入門】危険回避能力と水中の状況を察知する感覚を磨く | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 5

【磯のヒラスズキゲーム入門】危険回避能力と水中の状況を察知する感覚を磨く

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

[spacer]

ファイトからランディングの注意点

ヒット後は追い合わせを入れ、ていねいなドラグ調整とロッド操作をしながらポンピングで寄せればOKだが、問題はランディングである。ヒラスズキがヒットするとついつい興奮してしまい、視界が極端に狭くなって海況や足もとへの注意が散漫になりがちである。そのため、荒海では事前にファイトからランディングまでをシミュレートしておく必要がある。

要するに海面が荒れていないポジションを見つけておき、そこへ魚を誘導してランディングするのがベストである。それが無理なら一気にゴボウ抜きでズリ上げる。もちろんリスクはあるが、それでフックがはずれたとしても「これがヒラスズキ釣りだ‼」と胸を張って自慢していただきたい。

もちろんこのパターンを押しつけるつもりはないが、玉網やロングギャフは磯歩きの妨げになって危険もともなうので使用しない。ボガグリップでキャッチできる魚だけで遊んでいる。これから入門する方も危険なことは絶対に避けていただきたい。

安全性の追求

万全の装備で臨むのは大前提だが、荒海の怖さを十分に認識しておくことが最も重要だ。私のホームである中~南紀においては、北西風パターンとなる秋~冬シーズンは特に突風に要注意である。同様にウネリパターンとなる春~夏シーズンはヨタ波に警戒が必要だ。

●秋~冬シーズン…西高東低の気圧配置で北西風が強まり、風波によってサラシが発生する。海が荒れればヒラ師はここぞとばかりに強風の中をポイントに向かうが、突風によってバランスを崩し、転倒するというアクシデントも少なくない。ここで注意しないといけないのは崖はもちろん、一見安全そうに見えるゴロタ場でも転倒して頭部を岩にぶつけると大変なことになるということ。常に危機管理意識を持って慎重に行動するように心がけたい。

●春~夏シーズン…日本列島下の太平洋上に低気圧や前線が発生。波向きが南西や南でウネリというピッチが長いパターンの波が発生するのが理論上ではヒラスズキを狙うタイミングだ。そして、ウネリによる波はパワーがあり、海底から潮が押されて磯にブチ当たるため、突然想定外の大波がやってくる。この波にさらわれて事故につながることが多い。

ただ、ウネリパターンがよいとされているのはあくまでも理論上であり、地形や潮通しなどによってウネリがなくても釣れるパターンもある。慣れないうちは勉強と考え、安全な形でトライしていただきたい。

スポンサーリンク

[spacer]

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。