メバリング【勝負リグ考察③】
低水温気になってストラクチャーから離れにくい個体に口を使わせるにはタテの釣りが有効。スプリットショットリグでスローな釣りを意識すれば…‼
解説:深井英司
シチュエーション考察
まずルアーとは何かを考えてみると、当然ターゲット(メバル)が捕食するベイトに似せて作られた偽物の餌であるということだ。では、なぜルアーにはたくさんの種類があるのか? それは時期によってターゲットが捕食するベイトが違うために使いわける必要があるからだ。だから俗によく釣れるといわれているルアーでも時期によってはまったく反応を得られないこともある。
さらに考える必要があるのは、シーズンにおけるメバルの行動パターンだ。12月は産卵に向けて栄養を蓄える必要がある反面、子孫を残すために外敵から襲われることを避けなければいけない。ということは、オープンエリアで活発にベイトを追い回すという行動はあまり取らないと想像できる。こうなるとメバルは外敵から身を隠すことができるストラクチャー(岩や海藻などの障害物)付近に身を潜めていると考えられるはずだ。そして、1~2月は水温の低下とともにこの傾向がさらに強くなる。
勝負リグ
さて、メバルの居場所が特定できたところでルアー選択ということになる。この点については、この時期のベイトを把握することで答に近づくことができる。徐々に海水温が低くなるこれからの時期は活発に泳ぎ回る小魚が少ない。仮に小魚がいたとしても、産卵を意識しだしているメバルが危険を冒してまでストラクチャーから離れてベイトを捕食するとは考えにくい。
というわけでストラクチャーから離れず、潮に流されやすいアミ(エビ類)やプランクトンなどが自分の目の前に流れてきたときに捕食しているのではないか。そして、このパターンを攻略するのに有効となるのができるだけシルエットの小さなルアー、もしくは軽量ジグヘッドと小型ワームの組み合わせだと考えられる。
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