良型が期待できる冬エギングにトライ!!
さらなる数・型を狙うには?
冬場は回遊が釣果を左右するシーズンでもあるので常に潮かみを意識した釣りを展開することが重要だ。1パイ釣れた後は潮かみ側にキャストをすることでプレッシャーがかかっていないフレッシュなイカを狙うことができる。餌木を知らない新しいイカの群れに、常に自分から近づいていくイメージで狙うようにしたい。
掛かったイカがいつもより元気よく引いたり、常にビュンビュンとジェット噴射するときなどは近くにライバルのイカがいることが多い。掛けたイカはゆっくりと寄せ、追尾がある場合はすぐさまフォローしよう。春イカの追尾よりもフォローの餌木に乗りやすいものだ。追尾がなくてもイカのキープなどは後回しにして、すぐに先ほど釣れた方向へ再キャストすれば2ハイめを取れる可能性は高い。
サイズアップを求めるならポイントを変更するのが得策だ。イカでも魚でも一番条件のいい場所には一番強い個体が定位する。そのような貪欲なイカでないと大きくなれないともいえる。ということは、一番よいと思われる場所で釣ったイカよりも大きい個体を期待するなら、他のエリアの条件のいい場所につくイカを狙う方が話は早い。もちろん同じポイントにも大きな個体が回遊してくる可能性はあるが、それがいつなのか? 確実性はあるのか? かなり未知数な部分である。好条件に恵まれた他のピンポイントを探る方がサイズアップへの近道だと考えられる。
他にも連釣を狙うときの考え方として、餌木を知っているプレッシャーのかかったイカには餌木のローテーションが有効だ。カーブフォールの角度や沈下速度を変化させることでリアクション気味に反応させるのも1つの手である。
冬エギングの注意点
とにかく寒さ対策が重要である。いくら温暖なエリアでも冬は寒い。体が冷えれば釣りが辛くなるし眠くもなる。エギングに対するモチベーションが保てなくなるのは当然だ。体の動きが鈍くなり事故の危険性も高まるので注意したい。
また、急激な冷え込みにも要注意。これはアングラー側の問題ではなく、アオリイカ側の問題だ。急な気温の低下による海水温低下でイカの活性が落ちてしまうと越冬場であるディープから動かなくなり回遊自体が減ってしまい、ただでさえ少ない日中のチャンスが限りなくゼロに近くなることがある。同じ気温が低い中でも低いなりに安定した状況の方が釣果に恵まれることが多い。釣行日を決める際はそのあたりにも注意が必要である。
[spacer](海のルアーの遊び方2より)
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