スローなアプローチで足もとに潜むヒラスズキを攻略‼
タックルバランス
ライトルアーの動きを生かすにはやはりライトタックルを使用するのが得策だ。私の場合、ロッドは13・6㌳、リールはシマノの4000番クラス(ノーマルギヤ)を使用。紀東エリアは足場が高い場所が多いためロングロッドの使用がメインとなる。また、ティップが入りやすく、バットが強いものを使用している。ヒラスズキのバイトを高確率でフッキングに持ち込むにはティップが入りやすい方がルアーを弾きにくく、送り込んでフッキングさせることができると感じている。リールはトルクと巻き取りの軽さを重視してノーマルギヤとしている。
ラインはPE0.8~1号、リーダーはフロロ4~5号を使用。リーダーを細くする理由はルアーの動きをよくしたいからだ。ただ、やはり強度には不安が生じるので結束部分や傷のチェックはこまめに行なうよう心がけたい。
一方、足場の低い場所なら9.6㌳のロッドにリールはダイワの2500番クラス(ノーマルギヤ)という組み合わせとしている。ラインはPE0.6号+フロロリーダー3~4号。足場が低ければセッティングをワンランクほど落とせるのでルアーの動きが格段によくなる。
ラインセッティングは魚を取り込むときの難易度によって決定する。当然、足場が高いほど難易度が上がるのでラインやリーダーのサイズも下げにくい。
足もとに広がるサラシがステージ
アプローチでは、波が磯にぶつかってサラシが大きく広がり、それと一緒に散らばるベイトや、マイクロベイトが磯際にできたサラシの中に身を隠すために戻ろうとする様子をルアーでイミテートする。足もとから広がるサラシ内がヒットゾーンとなるため、そこへきっちりとルアーを通すようにする。
ルアーをフルキャストしたらヒットゾーンに向けて泳がせるわけだが、払い出すサラシの影響を受け、ややドリフト気味にルアーが泳いでくることを想定して磯際寄りにキャストする。ルアーがヒットゾーンに入ったらゆっくりヒラヒラと漂わせればOK。これだけでヒラスズキが反応してくるだろう。
そして、ルアーを確実にヒットゾーンに通すためにはティップを海面近くまで下げ、ルアーが海面から出ないよう徐々にスローに泳がせるのがキモだ。スローにトレースするとルアーの動きが小さくなるだろうが、ここがライトルアーの強みである。スローでヒットゾーンに入ってきてもわずかな潮の流れをつかみ、自然な状態でゆったりとしたヒラ打ちアクションでバイトを誘う。
この釣りは足もとのサラシ下に潜むヒラスズキに対し、じっくりとスローにルアーを見せて攻略するパターンだ。非常に効果的なアプローチなのでぜひ一度試してほしい。
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