【ライトオフショアゲーム基礎講座②】タイラバ | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

【ライトオフショアゲーム基礎講座②】タイラバ

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タックル考察

●ロッド…かためとやわらかめの2種類あれば、あらゆるフィールドに対応できる。メバルロッドのようなやわらかいロッドで繊細なアタリを察知し、その柔軟性で大型のパワーを受け止めるのがタイラバ用ロッドに求められる基本的な性能である。

ただ、水深100㍍前後の深場や潮流の速いポイントでは抵抗が大き過ぎてパワー不足となってしまう。そういったシチュエーションに対応するために、かためのロッドが必要となる。

このことを考慮し、シーズンや釣り方、ポイントの状況に応じてロッドを選びたい。前述の通り、この時期は竿先がもたれるだけの些細なアタリが頻発するため、よりやわらかめのロッドを使うことがアドバンテージとなる。ティップでアタリをとり、ロッド全体で合わせられるタイプがベストだ。

ちなみに私はマタギ工房のブラックアームズというソリッドブランクを愛用している(仕立ててもらっている)。

●リール…巻ければ何でもいいように思われがちだが意外と重要だ。やわらかい竿、細いライン、極小フックなど、決して強いとはいえないタックルバランスで釣るため、ファイト中はリールのドラグ性能に頼る部分が大きい。大型は驚くほどのパワーでラインを引き出していくのでトラブルの少ない高性能なドラグを持つタイプが安心だ。

私はシマノ・カルカッタコンクエストシリーズの100~300番を使用している。ラインはPE0.8号を200㍍巻き、リーダーはフロロ4号としている。

タイラバ 入門2

応用パターン

ルアーを垂直に落として誘うバーチカルの釣りが基本とされているが、斜め引きによってアピールの時間を長く取れるキャスティングのパターンも存在する。ハイシーズンにはシャローエリアのキャスティングで狙うことも多く、より広範囲を探れるのでヒット率も高まる。

冬場にも同じ要領で試してみる価値はあるが、低活性なマダイを想定した私なりのアレンジパターンを紹介しよう。それはラバージグのウェートを極端に軽くして潮の流れに同調させ、漂うベイトをイメージしながら横引きで誘う方法だ。このパターンが抜群にハマることがある。

ただし、同船者とオマツリしやすいので気をつけたい。釣り座の位置関係を考慮し、潮が流れる方向を見きわめて投入点や流す範囲を決めたい。また、深場や急流エリアでは着底に時間がかかり過ぎて手返しがわるくなるので要注意。

タイラバ 入門3

低活性なマダイに対しては横引きで誘うパターンが有効だ。

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冬場はマゴチ&ガシラが高確率で‼

今回紹介したタックルでは実に多彩なターゲットが狙える。例をあげると小型の青物(ハマチ〜メジロ)・タチウオ・アオリイカなどである。さらに同様の釣り方(タイラバ)で狙えるのはマゴチ・ヒラメ・アコウ・ガシラ・ホウボウ・スズキなどがあげられる。中でもマゴチとガシラは冬場でも高確率で釣果が期待できるためおすすめだ。

どちらも底にベッタリと張りついているので、ボトムからリーリング5回の範囲で探りたい。これならマダイのヒットも期待できるので効率よく狙えるだろう。

青物やタチウオを狙う場合はルアーをラバージグから80〜100㌘程度のジグに変更し、スローテンポのリズミカルなワンピッチジャークで誘う。他にも、餌木をセットした中オモリ式仕掛けならアオリイカもOK。餌木が着底したらロッドを大きくシャクり上げ、張らず緩めずのラインテンションをキープしてアタリを待つ。

もちろん、どのターゲットもエリアによってシーズンが異なるし、乗合船では自分勝手な行動もできない。まずは釣行前に船長に相談するといいだろう。

タイラバ 入門4

マダイ以外にさまざまなターゲットがヒットするのもタイラバの魅力だ。

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(SWゲームフィッシングマガジン 2014年1月号より)

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