【ライトオフショアゲーム基礎講座②】タイラバ
大きな達成感が味わえる低水温期のタイラバ。この時期はベイトに合わせたルアー選択とスローなサソイが攻略のキーとなるから…
解説:高見 勇
[spacer]例年、12月中旬~2月の小豆島周辺ではタイサビキが盛期を迎える。関西圏からも数時間かけて小豆島を目差すほどの盛況ぶりで、このエリアのマダイの魚影の濃さがうかがえる。
もちろんタイラバでも十分に釣果が期待できる。タイサビキでひしめき合う僚船群を尻目に、タイラバで爆釣なんてことも珍しくない。ただ、低水温期はマダイの活性が低く、それなりに難しい釣りを強いられることも多い。事前に必要な情報を収集し、シーズンごとのパターンやご当地メソッドを予習して挑むことが重要となる。
センシティブな状態のマダイに対してどのようにアプローチするか? ウデ試し、またはスキルアップの絶好の機会ととらえてチャレンジしてほしい。この時期の1匹の価値はハイシーズンとは比べものにならないだろう。
水深は30~40㍍のポイントがメーンで、短い時合を効率よく釣ることが攻略のキーとなる。
基本戦略
攻略のコンセプトはスモールシルエット&デッドスロー。まずはマダイが捕食しているベイトのサイズとラバージグのシルエットを合せること。この時期は水温変化が少ない岩礁帯や砂礫底といった地形を生活圏の中心とし、甲殻類や海藻、小型のベイト(5㌢未満)を捕食している。したがって、ネクタイを通常の長さの2/3程度にカットし、波動の少ないピンテールタイプを選択する。これで適切な動きでアピールできる。カラーはオレンジとケイムラを使うことが多い。
次にデッドスロー。動きの鈍いマダイに対し、じっくりとラバージグを見せて誘うことが肝心だ。水温が10度を下回ることもある厳寒期に追い食いするアタリがでることは皆無といってもいい。ルアーを追う距離も短いため、スロー~デッドスローの巻き速度を基本にじっくりとサソイをかける必要がある。
アタリもきわめて小さく、巻き上げ中に藻がからんだような感触が伝わってくることが多い。ティップが軽く押さえ込まれる程度のシビアなもので、盛期に味わえるような硬質なアタリがでることはまずない。少しでも違和感があればロッドを少し送り込み、しっかりと合わせを入れるのがフッキングのコツだ。
要点をまとめると…。
①短い時合を逃さない。
②小さめのピンテールタイプのネクタイを使用する。
③ボトム中心にデッドスローでアプローチ。
④アタリがあれば少し送り込んでから合わせを入れる。
以上の4点を押さえることが冬場の鉄則となる。
スポンサーリンク
※文章・写真・記事などのコンテンツの無断での転用は一切禁止です(詳細はサイトポリシーをご確認下さい)。