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【SWクリニック】ウェーディングゲームの楽しみ方

ウェーディングゲームを安全に楽しむためのノウハウは?

 

ヒザ上まで立ち込むライトウェーディングから始めよう‼

Answer:武田 栄

楽しみ方を自由に創造できるのがショアゲームであり、釣りの幅を広げてそのおもしろさを実感する有効な手段のひとつがウェーディングです。私もそうであったように陸っぱりから始め、次にニーブーツ、そしてウェーディングデビューといった段階を踏んでいくことでショアの釣りの楽しみはどんどん深まることでしょう。

シーバスやメバル、ときにはアジやチヌもウェーディングで岸からほんの5~10㍍ほど前に出るだけでルアーの射程範囲やキャスト方向の自由度が広がり、潮流の変化などをさらに詳しく知れるなど、ゲームの世界ががらりとかわります。無風でナギのときのシャローエリアでは、天候や潮位差によるわずかなポイントの変化を感じてアプローチすることが釣果への近道といえ、そうした時合到来のシグナルをいち早く感知するための手段としても有効です。

もちろん、実践するにあたっては場所や状況を考慮しなければいけません。その際に、ウェーディングのスタイルも大まかに2つにわけられます。私がおすすめするのは比較的安全に楽しめる、ナギの日の小河川の河口部や内湾の穏やかなサーフなどで、ヒザ上程度の水深までを立ち込む範囲とするライトウェーディング。それ以深の場所まで出るとかなりの危険をともないますので十分に慣れるまでは控えて下さい。ライトウェーディングでも十分に楽しさを体感できるはずです。ただ、ウェーディングすれば必ず釣れるというものではありません。

なお、ウェーディングをする際には以下の注意事項を必ず守って下さい。

●波の立つような荒れた日には行なわない。

●初めての場所ではいきなり海に入らず、日中の干潮時に必ず下見をすること。

●起伏の激しい干潟や、ドン深のブレイクがあるような場所はNG。

●砂地やドロ底は底なし状態の可能性があるため浅くても十分注意して進む。

●エイが溜まりやすい場所や時期を調べ、できるだけそれらを避ける。また、そうした危険な生物を不用意に踏まないように、すり足歩行を習慣づける。

●ライフベストを必ず着用すること。

●防水、防寒対策を入念に行なう。

●万が一の事故発生時の対策として携帯電話を必ず持参する。

また、時期による最適な素材の違い(透湿系orネオプレン)や、ポイントによるブーツやソール部の仕様の使いわけを考慮してウェーダーを選択しましょう。たとえば、一見かたそうな砂地でも、ストッキングタイプとウェーディングシューズの組み合わせだとすぐに脱げることがあります。

釣りの自由度が高まるのがウェーディングの魅力ですが、ポイントの状況や当日の条件などをしっかりと吟味したうえで安全に楽しんで下さい。

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