タイラバ・遊動式ラバージグ入門 | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

タイラバ・遊動式ラバージグ入門

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各パーツの種類

パーツの組み合わせによって釣果が大きく左右されるのがタイラバの醍醐味であり、難しさでもあります。刻々と変化するパターンに対応するためにも、各パーツが分離していて船上でも容易にセッティングを変更できる遊動式が有利です。ここではラバージグを構成する主なパーツについて簡単に紹介しましょう。

ネクタイ…大きくわけるとストレートとカーリーの2タイプが存在します。その中でも長さや太さの違い、独特の形状を持つタイプもあるため選択肢はかなり豊富。基本的には波動の違いを意識してローテーションしています。

スカート…あまり食いに影響する部分ではありませんが、スカートの量や太さ、長さによってシルエットの大きさやアピール力を調整できます。また、ハリとラインがからむのを防ぐ役割もあると考えています。

ヘッド…一般的には鉛やタングステンなどの素材の使いわけがメーン。急潮流エリアや二枚潮など、潮流が複雑なポイントでは高比重のタングステン製が着底を判断しやすくて有利です。最近ではタダ巻きでS字系のアクションを演出できる独自の形状を持つタイプも登場しています。

これらに加え、フックの号数やカラーも考慮すると組み合わせのパターンは無数に存在します。こう書くと難しく思えるかもしれませんが、それだけアングラーの自由度が高い釣りでもあります。経験を積んで自分なりのパターンを確立し、うまくパターンがハマッたときの爽快感を味わってほしいものです。

カラーやタイプなど、パーツのわずかな違いで釣果が左右されることも多いタイラバでは船上で容易に交換できる遊動式のラバージグが有利です。組み合わせのパターンについては状況によって異なるため明確な基準は存在しません。まずは難しく考えずに自分なりのパターンを追求して楽しんで下さい。

具体的な組み合わせ方

ネクタイに関してはスタンダードなストレートタイプを基準としています。そして、潮があまり流れない状況ではロングストレート→カーリーテールといった具合に波動の強いタイプへローテーションしていくのが私の基本的なパターンです。

スカートはボリュームをかえることでアピール力を調整します。3~4月の低水温期は活性が上がりにくい個体が多いため、スカートの量を少なくした控えめなアピールが有効。また、夏場の高活性なシーズンなどは、ハイアピールで攻めた方が効率よく数を稼げるケースもあります。

ヘッドのウェートは着底が判断できる範囲で、できるだけ軽くするのが基本。というのも、オモリの負荷が少なくなることで食い込みやすくなるからです。ただ、高活性時や潮後の釣り座ではできる限り早く着底させてアピールした方が圧倒的に有利となるため、必要以上に重くしてフォール速度をアップさせることもあります。

カラーローテーションの目安

この釣りで最も重要と感じるのがカラーのローテーション。タイラバ以外にもエギング、シーバスゲーム、ジギングなど、さまざまなジャンルの釣りを楽しんでいますが、カラーによって釣果がはっきりとわかれるケースは多いものです。私が考える基準カラーは「赤系」「緑系」「ゴールド系」の3パターン。

一般的にはオレンジ系のラバージグが人気ですが、私自身の実績でいうなら圧倒的に赤系です。経験上、大型狙いにも有効と考えています。まずは赤系のカラーをチョイスし、反応が得られないときは前述の要領でパーツのタイプを調整。それでもアタらないときはゴールド系→緑系とローテーションしています。濁りがある日はラメ入りのスカートやゴールド系のヘッドが効果的です。

また、同船者の動向にも注意しておきましょう。単発でアタッている状況では参考程度にとどめますが、同じ釣り方にもかかわらず1人だけ連発している場合は同系色に変更することもあります。

とはいえ、パーツやカラーの組み合わせ方はエリアやポイントのシチュエーションによって考え方が異なるため一概にはいいにくいところ。ご当地パターンの実績が圧倒的に高い傾向があるため、基本的には船長に効果的な組み合わせを確認するのがベストといえるでしょう。ただ、必ずしもそれが正解とは限りません。同じパターンに固執せず、実釣を通して得られる情報からこまめにセッティングを調整することが重要です。

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