メバリング・ヘビーかつライトなシステムで竿抜けに挑む‼ | SWマガジンweb | 海のルアーマンのための総合情報メディア - Part 2

メバリング・ヘビーかつライトなシステムで竿抜けに挑む‼

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遠距離をタイトに攻める‼

魚はいかなる状況においても捕食活動を行なっているわけで、ニュートラルな状態のメバルはボトムやストラクチャーの周辺で浮き気味に定位し、ネガティブな状況ではよりタイトに定位する。このような状態の魚をヒットさせるにはリアクション、または精緻さをきわめたナチュラルなアプローチが欠かせない。

そして、今回取り上げたアプローチのコンセプトは竿抜けのロングディスタンスやディープを狙うということ。しかも根掛かりを回避しながらストラクチャーをタイトかつ緻密、そしてスローに攻略できる万能なアプローチである。

地形変化やストラクチャーの有無、形質、潮流の変化などのデータをもとに釣りを構築するため、明確に底を取ることが最重要課題となる。ボトムが感知できる範囲でシンカーを軽くしたり、より高いアピール性を求めてブレードをセットしたり、ジグに変更することでよりスローな展開に持ち込むなど、さまざまバリエーションに対応できる。

そして、潮流の変化によってシンカーのウェートをこまめに調整することも重要となる(㌉や号数、㌘の相互の換算についてもきちんと把握しておくこと)。また、エダスやリーダー(シンカーまでの長さ)の状況に応じた調節も大切だ。コンパクトにすることでトラブルは減少するものの、アプローチの幅が狭くなるからだ。

リフト&フォールを基本に多彩なアクションで‼

アプローチの流れは基本的に「①キャスト→②着底→③リフト→④フォール→⑤着底」となり、以降は③~⑤を繰り返す。リフトの際は一定の振り幅で跳ね上げるのではなく、ティップに重みを感じ続けながらリフト~着底までのすべての操作を行なう。これによって一定のリズムが生まれ、リズムの変調から地形や潮流の変化、ストラクチャーの有無や規模が把握できる。加えて、テンションをかけて着底させることでボトムの質(砂、岩、藻など)を判断できる。

以上の基本的なリグ操作をマスターしてアプローチからさまざまな情報を入手できるようになれば次の段階へと進む。

フォールではシンカーの方が沈下速度が速いため、食わせ部分の仕掛けは万歳した格好で沈む。逆にリフト時はシンカー側のリーダーに寄り添った形となる。バイトが得られるのはリフトしたシンカーがステイしたときと、着底の直後である。したがって2段または3段のリフト・フォールにすることでバイトチャンスも2倍または3倍になる。バイトが得られるレンジも把握でき、そこからメバルの活性をうかがうことも可能だ。

続いて一連のアプローチで把握したストラクチャー、地形変化でよりスローなアプローチを実践する。具体的にはシンカーを着底させてのロングステイ、シェイク、ラインテンションを抜いた状態でのドリフト、ロッド操作で行なう水平移動などを組み合わせる。リグの食わせ部分が軽いので根掛かりのリスクも少なく、岩や藻の上にロングステイさせてじっくりと見せることも可能だ。

このアプローチが実に効果的なのだが、重いジグヘッドだと根掛かりが増えるだけでなく、はずしたときの初速が速くて飛び過ぎるのでバイトが得られないことも多い。そういったこともあり、今までは軽いジグヘッド専用の近距離限定アプローチだったが、これをロングディスタンス&ディープで実践できるメリットは大きい。たまに訪れるドカ波や沖を通る船舶の曳き波に合わせ、パニックに陥ったベイトを演出するとより効果的である。

ブレードやジグの使用は集魚効果が目的だが、沈下スピードが遅くなるので潮流や風の影響を受けやすくなる。これを利用することで通常なら実現できない軌道でルアーを泳がせることができ、より広範囲を攻略できる(あくまでも底取りができることが前提だが…)。

最後に、今回はメバル狙いのメソッドとして紹介したが、平常時のアジも根を回遊しているので同様に効果的だ。

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