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メバリング・ヘビーかつライトなシステムで竿抜けに挑む‼

メバリング 竿抜け1

リグの種類が多く攻め手の幅が広いメバリングだが、すべてのアプローチで反応が得られなかったときに私が最後に試すパターンは…

解説:安田栄治

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最後はこのリグで勝負!!

1㌘未満の自作カブラやジグヘッド+ワーム、チヌバリ+ワームでワッキー、またはネイルシンカーを加えたネコリグを使用するのが私の軽量ルアー戦略だ。そして、それらをダウンショットスタイルで用いる。結果として食わせの部分はライトながら、システムは全体的にヘビーとなるわけだ。

シンカーはスプリットやナス型オモリを使用し、アピール性を強化するためにブレイドを追加したり、シンカーにアワビシートを貼りつけたりする。また、シンカーのかわりにさまざまなタイプのジグを用いるのも効果的だ。

このリグが活躍するポイントはすべてのメバルフィールド+α(使用可能なシンカーでボトムが感知できるほぼすべての範囲)である。使いどころとしてはジグヘッドやプラグ、キャロ、フロートリグ、ジグ、スプーン、スピナーなど、すべてのアプローチで反応が得られなかったときの最後の一手となる。また、人為的プレッシャーの高い激戦区では戦略的にこのパターンのみでランガンを繰り返し、広範囲を攻め続けるのも得策だ。

軽量ジグヘッドリグによるアプローチでは、人為的プレッシャーの高い近場のみで竿抜けのロングディスタンスが狙えない。ウェートアップすれば遠投はできるものの根掛かりのリスクが高まるし、リアクション狙いのスピーディーなアプローチは展開できてもスローに誘うことができない。

プラグやシンペン、スプーン、ジグも根掛かりのリスクが高いのでタイトなアプローチを積極的に実践するのは厳しい。そして、キャロやフロートリグも中間シンカーとなるためリニアな操作が困難だ。そういった悩みを解決するのがここで紹介するアプローチである。

食わせのキモとなるセッティング

食わせ部分はライトウェートながら、リグ全体はヘビーなので底取りも容易。さらに軽量ルアーならではのナチュラルなアプローチが高いレベルの仕事をしてくれるのでさほど難しさも感じない。むしろ、誰もがイージーにハイレベルなアプローチを展開でき、工夫しだいで可能性が無限に広がる。そんな、間口が広くて奥が深いスタイルである。

メバリング 竿抜け2

タックルバランス

【ロッド】

8㌳以上(できれば9㌳クラス)の張りのあるチューブラータイプで、使用ルアーのマックスウェートが10㌘以上の尺メバル用を使用。ほとんどの操作をロッドで行なうため、長さと操作性のよさは必須。あくまでも自己責任の範疇だが「重さ=射程距離の拡大」に繋がるのでロッドの最大負荷を大きく上回るルアーを使用する場面も多く、ソリッドや高弾性のアジングロッドは破損の可能性も高いので不向きだ。また、強度的にマッチしやすいエギングロッドではバラシも多く、サイズ的にも楽しみが半減してしまう。

【リール】

1000~2500番クラスのハイギヤモデルを使用。基本的に食わせの部分はロッドが担い、リールには糸フケの回収以外でファイト時のすみやかな遠距離&ボトムからの引き離し、手前への突っ込みをかわす巻き上げスピードが求められる。操作性を突き詰めると1000番がおすすめ。また、レバーブレーキつきなら食わせの部分で微細なラインテンションを操作でき、ドリフトが演出できるのでおもしろい。

【ライン】

サスペンドタイプのPE0.6号を使用。遠距離でのリニアな操作性と感度を両立し、根掛かりの回収率を求めた比重と太さである。50㍍以上遠投することも多いので最低でも150㍍は必要だ。

【リーダー】

フロロ3号を50~150㌢ほどセットする。根掛かり時の回収率の高さを求めた選択だが、これでも回収できない場合はあえて先糸に1.2号を用いてシステム全体の組みかえの手間を減らす。

【エダス】

フロロ1.2~1.5号をセット。根掛かり時はエダス部分で破断するのが最も効率がよいのでそのためにセットしている(長さは30~50㌢)。ちなみに、フロロといえば根ズレに対する耐摩耗性のみが注目されるが、実際には食わせに直結する部分なのでしなやかさも大切だ。

【ジグヘッド・フック】

ジグヘッドは対象魚のサイズに合わせて徳用のハリパックを購入し、ガン玉でバランスを調整したり、カブラをセットするなどしている。チヌバリは選択肢が多く、各サイズ、金やピンクなどの色つきを揃え、エダス用のハリスをセットしておく。ハリもルアーの一部なのでカラーも重視したい。

【シンカー】

ナス型やスプリットシンカーの5~20㌘を使用。スプリットは状況に応じてフレキシブルなウェート調整が可能。ナス型はアピール目的でブレードがセットしやすい。

【ジグ】

リヤ&センターバランスを使用(ウェートはそれぞれ5~20㌘)。リヤバランスは飛距離が稼げてすみやかにフォールさせることができ、リフト時のアピール度が高い。センターバランスはフォール時のアピール度が高く、沈下スピードが遅いのでドリフトさせやすい。

【ワーム】

ピンテールやストレートタイプのシンプルかつ長さを調整できるものが汎用性が高くてオススメ。短い時合を制するためにもワーム交換などのロスタイムを減らすために、フグなどにかじられにくい素材を選ぶのもいいだろう。

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