ヒット率アップのノウハウを伝授!! 落ちアユパターンのシーバスゲーム【徹底ガイド】
浮かず、潜らずのアプローチが有効
続いてアプローチについて。有効となる釣り方の詳細はポイントによって異なりますが、基本的にはアップクロスにキャストし、ルアーが自分の正面に流れてくるまでに流れになじませます。
そして、ここからのリトリーブがアプローチで最も重要な部分となるのですが、とにかくルアーにテンションをかけ過ぎないこと。なじませたルアーが浮かず、潜らずの状態になることを心がけて操作します。
この点については感覚的な部分となりますが、実践しやすい方法の1つとしては竿を下流側に寝かせて釣りをすること。そうすることでラインを流れに乗せて弛ませることができ、その弛みの余分だけを巻き取る感じでリトリーブすると、ルアーをうまく流すことができます。
他にも長めのロッド(10㌳クラス)を使い、竿を立てて高い位置からラインをコントロールしてルアーを流す釣り方も有効です。こちらも慣れが必要ですが、ロッドを高い位置で保持し、フワフワとシャクりながらラインメンディングを施して極力ルアーを動かさない(テンションをかけ過ぎない)ようにしながら流していきます。ちなみに、コウモリがいるような場所ではアプローチ中のラインに当たってきて、傷をつけられることがあるので要注意。そのようなときは前述した竿を下流側に寝かせる釣りで対応しましょう。
そして、落ちアユパターンにおけるルアーのスイムレンジは基本的に水面直下が有望です。それを基本に考えるのがセオリーですが、ときとしてアユが底を転がるように流れ落ちている場合もあります。したがって表層にルアーを通して食わないときは下層を狙うのも一手です。
落ちアユパターンで有効なルアー
落ちアユパターンでメインに使用するのはやはり表層系ルアーです。カラーはパール系とクリア系を月の有無によって使い分けます。
私の場合、月夜ではクリア系、それ以外(月夜でも曇天で月が隠れているときを含む)ではパール系を多用しています。
とはいえ、ルアーはその日の気分で楽しみながら選ぶというのも私のスタイルです。釣果のことだけを考えてタックルを選ぶのではなく、こだわりを持ったアイテムで遊ぶのも海のルアー釣りの醍醐味です。個人的に最近はクラシックなベイトタックルにハマッていますが、最新のタックルであっても使っていくうちに作り手のこだわりが見えてくるようなアイテムに魅かれます。
さて、11月上旬現在、私の通う岐阜の河川ではそろそろ終盤戦を迎えている淡水域でのシーバスゲームですが、紀伊半島の河川などではこれからが落ちアユシーズンの本番です。アユを飽食して腹がパンパンになったリバーシーバスは強烈な引きを楽しませてくれます。みなさんもぜひチャレンジして下さい。
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【浅野哲郎・プロフィール】
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